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国別感染症情報

南 ア フ リ カ 共 和 国

A. 南アフリカ共和国の感染症情報

1 感染症の流行状況

 南アフリカ共和国では、次のような病気がみられます。

食べ物・水から感染する病気

虫が媒介する病気

その他の疾患

○食中毒

○マラリア

○B型肝炎

○細菌性赤痢、アメーバー赤痢

○デング熱

○エイズ

○腸チフス、パラチフス

 

○住血吸虫症

○A型肝炎

 

○破傷風

○コレラ

 

○結核

○寄生虫疾患

   

 南アフリカ共和国は、年間を通じて晴天の日が多く、乾燥して快適な気候となっています。首都プレトリアでは、10〜3月が一応夏季にあたり、最高気温は30℃を越える反面、最低気温も5℃以下に下がることがあります。一方、6〜8月がいわゆる冬にあたり、最低気温は0℃近くに下がりますが、逆に最高気温は25℃になることもあります。

 このような気候のため消化器系感染症は1年を通して発生していますが、地域や季節で若干の差があります。熱帯・亜熱帯地域特有の病気であるマラリアは、他のアフリカ諸国と比べるとその発生数はわずかですが、内陸の一部の地域で発生しています。また、ウイルス性肝炎(A型)、エイズを含む性病は季節にかかわらず発生している状況です。

 2002年に92名の死亡患者を含む15,782名のコレラ患者発生をWHOに報告しました。

◎2002年、全国の空港検疫所で南アフリカ共和国から帰国した旅行者からは病原菌の検出はありません。また、感染症発生動向調査においても南アフリカ共和国で感染した報告はありません。(国立感染症研究所:感染症週報より)

2 南アフリカでの病気の予防方法

 都市やリゾ−ト地で観光しているだけであれば危険はあまりありません。体調を整えておくことで、下痢などの予防ができます。しかし旅行中は疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちてしまい、簡単に病気になってしまいます。

 そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。

(1)注意したい食べ物

◎果 実 な ど: 市場や屋台などで蠅がたかった切売りの果物は避けてください。食中毒の心配があります。
◎生 も の : 日本と同じような感覚で刺身・生ガキ・生ウニなどの生ものを食べるのは、6〜8月であれば心配いりませんが、夏季の気温の高い時期には避けたほうが無難でしょう。ケ−プタウンやポ−トエリザベスなど沿岸の都市では日本料理店もあり、刺身なども出されるようですが、衛生状態が悪い店では食中毒の危険があります。
◎生 水・氷 : 南アフリカの水は良質で安全ですが、日本の水と違い、若干硬質なので胃腸の弱い人は、下痢などを起こすことがあります。そういった人にはボイルドウォ−タ−をお勧めします。

(2)注意したいこと

◎高 山 病: プレトリア(1,400m)やヨハネスブルグ(1,800m)は高地にあります。最初にこの地を訪れる人は軽い高山病にかかることがあります。頭痛、吐気、思考力の低下などがあったらほとんどが高山病であると考えてください(もちろん、他の病気も考えられますが)。このような症状が現れたら、決して無理をせず、過激な運動は避けて、すべてにゆっくりと旅行するよう心掛けてください。

3 予防接種

 黄熱常在国から入国する際には、入国時に黄熱の予防接種が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般にA型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。

4 マラリア情報        (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2002)

 主に熱帯熱マラリアの危険が存在しています。年間を通じ、北部地域、Mpumalanga地方(クルーガー公園KrugarNational Parkを含む)、Tugela川以北のKwaZulu-Natal 地方北東部などの低地に存在しています。危険が最も高いのは10月〜5月です。マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。

 マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。

 予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名 メファキン (Mephaquin), ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。



B. 南アフリカ共和国の医療情報

1 病気になった時

(1)処置

 南アフリカ共和国で流行している病気や風土病は日本とは全く異なるので、日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。

(2)南アフリカ国内の医療機関

 都市の医療機関は一応整備されており、特に技術的なレベルを心配する必要はなく一流の病院では安心して診療を受けられますが地方では多くは望めません。ただし、国公立病院は診療費が安いため、待ち時間が日本と同ように長く、邦人は私立病院へ行くケ−スが多いようです。また、一流のホテルでは専従の医師がいる場合があるので、診察を受けることもできます。しかし、どのような医療機関であっても日本と同じようなサ−ビスや設備を期待しても無駄です。

 なお、日本と違い健康保険が利用できませんので私立の病院では風邪でも数千円から数万円請求されることがありますので、できれば海外旅行傷害保険に加入することをおすすめします。

 薬は薬局で購入できますが、医師の処方箋が必要です。一般市販薬であれば、処方箋なしでも購入できます。

 参 考:外務省 在外公館医務官情報(2001年5月)

プレトリア市
ユニタス病院: 住所:Clifton Avenue(Cnr.of Cantonment Rd.),Centurion, 0140
TEL :012-343-5873
私立病院 全科診療 中毒情報センターもある
ヨハネスブルグ市
ミルパーク病院: 住所:9 Guild Road, Parktown, Johannesburg,2193
TEL :011-480-5600
専門毎に分かれたICUがある(外傷ICUは質が高い)
ケープタウン市
シティパーク病院: 住所:181 Lomgmarket Street, Capetown, 8001
TEL :021-481-6111
心臓疾患等のレベルが高い


在南アフリカ共和国日本大使館

 http://www.japan.org.za/(英)

Embassy of Japan,2nd Floor, Sanlam Building Hatfield, 353 Festival Street, Hatfield, Pretoria 0083, Republic of South Africa.
TEL (27-12)452-1500
在ケープタウン駐在官事務所 Office of Consul of Japan,2100 Main Tower, Standard Bank Center, Heerengracht, Cape Town, 8001, Republic of South Africa .
TEL (27-21)425-1693〜6

2 帰ってからの過ごし方

 帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。先に述べましたように赤痢やコレラでも軽い症状ですんでしまうことが多いのですが、感染力は思ったより強いので、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。

 また、潜伏期間といって感染してから一定の期間がたたないと発病しない病気が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、症状が出た時には、速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニに刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。

帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。




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