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FORTH 海外旅行者のための感染症情報
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国別感染症情報

マ ラ ウ イ

A. マラウィ感染症情報

1 感染症の流行状況

 マラウイでは、次のような病気がみられます。

食べ物・水から感染する病気

虫が媒介する病気

その他の疾患

○腸チフス、パラチフス

○マラリア

○B型肝炎

○A型・E型肝炎

○リーシュマニア症

○破傷風

○コレラ、赤痢

○フィラリア症

○狂犬病

○食中毒

○トリパノソーマ症

○エイズ

○寄生虫疾患

○ペスト

 

 マラウイの気候は、熱帯サバンナ気候帯に属しており、気温と降雨量は標高によって差があります。一般的に、9〜11月の非常に暑い乾季(平均気温29.4℃)、12〜4月の比較的温暖な雨季(平均気温26.7℃)、5〜8月の涼しく過ごしやすい小乾季(平均気温22.2℃)に分かれます。

この気候のため、特に消化器系の感染症とマラリアは、乾季に若干減少しますが、ほとんど1年を通して発生があります。肝炎、マラリアを除く寄生虫疾患、アフリカ睡眠病あるいは破傷風なども季節的な変動がなく、1年を通して発生しています。その他、注意を要する感染症としてエイズが多く報告されています。

 WHOによると、2002年にはマラウィで腺ペストが流行しました。2002年4月18日〜2002年5月27日に71例の患者がNsanje 地方で発生しました。また、7月18日までに1名の死亡患者を含む92名の患者が報告されました。

 WHOによると、2001年10月28日に始まったコレラ流行により、2002年3月9日現在、609名の死亡患者を含む22,023名のコレラ患者が発生しました。最も流行が激しかったのは南部地域で、69%の患者が発生しました。ビブリオコレラO1型が検査により確定しました。また、Nkhotakota地域では2002年1月〜2002年8月26日に41名の死亡患者を含む773名のコレラ患者が発生しました。

 2002年に全国で950名の死亡患者を含む33,966名のコレラ患者発生をWHOに報告しました。

◎2002年、全国の空港検疫所でマラウイから帰国した旅行者1名から熱帯熱マラリアが検出されました。また、感染症発生動向調査によると国内でマラウイから帰国した旅行者から熱帯熱マラリア患者1名が報告されています。(国立感染症研究所:感染症週報より)

2 マラウイでの病気の予防方法

 旅行中はどうしても疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなります。特に、暑い時期や暑い地域に出掛ける際には、この傾向は強いようです。

 そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。

(1)注意したい食べ物

◎乳 製 品: 不衛生な屋台などでの飲食は避けた方が良いでしょう。アイスクリームをはじめとする乳製品は細菌が発育しやすい成分が多く含まれており、温度管理が悪いと病原菌が急激に増加してしまいます。このような乳製品を食べると赤痢、腸チフス、食中毒菌などに感染することがあります。
◎生  水: 都市の水道設備は一応整っていますので、一応飲用は可能です。しかし、地方では病原体に汚染されていると考え、必ず煮沸や消毒してから飲んでください。ミネラルウォーター類は都市でも入手は困難です。
◎生 も の: 海産物やマラウイ湖で捕獲される魚介類がありますが、保管状態があまり良くないため、良く加熱した物でないと赤痢、コレラ、食中毒あるいは寄生虫に感染する恐れがあります。特に、淡水産の魚には様々な寄生虫がいることがありますので絶対に生では食べないことです。

(2)注意したいこと

◎虫に注意: 昆虫で媒介される感染症がいくつかあります。最も危険なのは夜に活動する『蚊』によって感染するマラリアです。防虫スプレーなどの用意を忘れずに。また、蚊と同じように吸血昆虫であるツェツェバエによってアフリカ睡眠病と呼ばれる危険な寄生虫疾患もあることを忘れずに。
◎水 遊 び: マラウイ湖やその周辺の河川には住血吸虫(ビルハルツ住血吸虫)が生息しているとの報告があります。この寄生虫の幼虫は皮膚を食い破って侵入し、最初は軽い皮膚炎を起こすだけで済んでしまいますが、その後重症となります。河川などでの水遊びには十分注意してください。

3 予防接種

 黄熱常在国から入国する際には、黄熱の予防接種が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般に黄熱、A型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。

4 マラリア情報             (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2003)

 年間を通して全土に致死性のある熱帯熱マラリアが存在しています。マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。

  マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。

  予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名 メファキン (Mephaquin), ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。



B. マラウィ医療情報

1 病気になった時

(1)処置

 マラウイには、感染症やアフリカ特有の風土病などのような病気が発生しています。現在、コレラ、赤痢、腸チフス、食中毒などの消化器系の感染症、熱帯・亜熱帯地域特有のマラリア、アフリカに流行する風土病であるアフリカ睡眠病などが発生しているとの報告があります。

> このように日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。

(2)マラウイ国内の医療機関

 マラウイの都市部であれば医療機関は一応整備されており、特に技術的なレベルを心配する必要はなく安心して診療を受けられます。特に私立の病院では、設備などに問題はなく、不安を感じることもありません。しかし、地方の病院に関しては情報不足のため、医療設備や技術は不明です。また、この国には慢性的な医師不足を解消するためにクリニカルオフィサーやメディカルアシスタントと呼ばれる医師の補助的な役割を担う人達がいますが、この人達も一般的な病気、特に熱帯病に関しては豊富な経験を持っているため、不信感を持たずに診察を受けましょう。

 なお、国立病院には有料診療部と無料診療部に分かれており、有料診療部は比較的清潔で患者数も少ないことからゆっくりと診察を受けることができますが、無料診療部は混雑しているため、旅行者が診察を受ける雰囲気ではありません。また、健康保険制度がないため私立の病院では風邪でも数千円程度請求されることがありますし、この国で対応できないような重症例では海外、多くはヨーロッパに移送することもありますので、海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。

 医薬品に関しては、原則として医薬分業となっており、薬局で自由に購入することができる薬はわずかで、ほとんど医師の処方箋が必要になります。

日本語で診察を受けることができ、日本人が利用しやすい医療機関は確認できていません。旅行中に病気やケガをした時にはホテルでドクターを呼んでもらって下さい。

 マラウイには日本大使館がありませんので、ザンビアの日本大使館が兼ねています。

在ザンビア日本大使館

http://www.zm.emb-japan.go.jp/(英・日)

Embassy of Japan, 5218, Haile Selassie Avenue,Lusaka, Zambia. (P.0. Box 34190)
TEL (260-1)251555
警 察・消 防・救急車共通 TEL 199

2 帰ってからの過ごし方

 帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。最近では、赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は強く、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。

 また、潜伏期間といって感染してから一定の期間が経たないと発病しない病気(マラリアなどの寄生虫疾患や睡眠病などのアフリカ独特の風土病)が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、症状が出た時には速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には、滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニなどの虫に刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。

帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。




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