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A.
ニジェール感染症情報
1 感染症の流行状況
ニジェールでは、次のような病気がみられます。
| 食べ物・水から感染する病気 |
虫が媒介する病気 |
その他の疾患 |
| ○腸チフス、パラチフス |
○マラリア |
○B型肝炎 |
| ○A型・E型肝炎 |
○黄熱 |
○流行性髄膜炎 |
| ○コレラ、赤痢 |
○フィラリア症 |
○狂犬病 |
| ○食中毒 |
○トリパノソーマ症 |
○エイズ |
| ○寄生虫疾患 |
○リーシュマニア症 |
○破傷風 |
| ○ポリオ |
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○感染症流行状況
現在、次のような感染症が発生・流行しています。
・コレラ:ニジェールでコレラの流行(2005年8月1日)
ニアメに代表される南部では、熱帯性気候のため、高温多湿で、10〜6月までの乾季と7〜9月の雨季に分かれます。アガデスに代表される中央部では乾燥したサバンナ気候となり、年間降雨量は270 _程度で、気温は21〜37℃程になっています。
感染症は、南部では雨季に多発する傾向が強く、逆に乾季に発生は少ないようです。しかし、中央部では、発生に明瞭な差はなく、年間を通して発生がみられます。東部・北部は砂漠地帯であるため、非常に雨が少なく、年間100 _にも達しませんが、気温は高く灼熱の気候であるため、逆に感染症の発生も少ないようです。
その他、吸血昆虫(ツェツェバエ)が媒介するアフリカ睡眠病や河川などに生息する住血吸虫などは生命にも危険が及ぶため注意が必要です。
ニジェールは髄膜炎ベルトに位置します。WHOによると、2002年1月1日〜4月21日に308名の死亡患者を含む3,518名の髄膜炎患者が報告されました。大部分の患者からA群髄膜炎菌が確認されたが、W135群髄膜炎菌も確認されました。
また、WHOによると、ニジェールでは、ベニンとナイジェリアの国境近くで同国南部に位置するDosso
州Gaya地方で、6月9日〜7月22日に、8名の死亡患者を含む104名のコレラ患者が発生しました。ビブリオコレラエルトール型が検出されました。
2002年に全国で12名の死亡患者を含む236名のコレラ患者発生をWHOに報告しました。
| ◎2002年、全国の空港検疫所でニジェールから帰国した旅行者からは病原菌の検出はありません。また、感染症発生動向調査においてもニジェールで感染した報告はありません。(国立感染症研究所:感染症週報より) |
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2 ニジェールでの病気の予防方法
旅行に出かけるとどうしても疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちて簡単に病気になってしまいます。
そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。
(1)注意したい食べ物
| ◎乳
製 品: |
ニアメやその他の都市でも不衛生な店などでの飲食は、避けた方が良いでしょう。乳製品には細菌が発育しやすい成分が多く含まれており、温度管理が悪いと病原菌が急激に増加してしまいます。 |
| ◎生 水: |
ニアメでは水道設備が一応整備されていますが、日本人が飲むには適していません。地方では条件が、より悪くなります。ミネラルウォーターはたいていの所で入手ができますので、これを飲むことをお勧めします。 |
| ◎生
も の: |
海産の魚介類はほとんどが冷凍物で、生で食べることはありません。淡水産の魚類は豊富ですが、寄生虫の心配がありますので十分に加熱したものでないと安心できません。 |
| ◎生
野 菜: |
A型肝炎や寄生虫などに感染する危険がありますので、充分に洗ってから食べるようにしてください。サラダも安全ではありません。 |
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(2)注意したいこと
| ◎虫
に 注 意 : |
ニジェールには、昆虫によって媒介される怖い感染症があります。マラリアを媒介する蚊には注意が必要です。
この他、吸血性昆虫であるツェツェバエもアフリカ睡眠病を媒介しますので注意してください。この風土病は死亡することもあります。 |
| ◎河川での水遊び: |
ニジェール川には、住血吸虫(マンソン住血吸虫・ビルハルツ住血吸虫)と呼ばれる危険な寄生虫が生息しています。特に水が流れない停滞した場所に多く見られますので、このような場所での水遊びは避けてください。 |
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3 予防接種
ニジェールは黄熱の常在国に指定されています。1歳以上のすべての人に入国時の黄熱予防接種証明書の呈示が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般にA型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。
4 マラリア情報 (WHO INTERNATIONAL
TRAVEL AND HEALTH 2003)
年間を通して全土に熱帯熱マラリアが存在しています。マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。
マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。
予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名
メファキン (Mephaquin), ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。
B.
ニジェール医療情報
1 病気になった時
(1)処置
ニジェールで注意しなければならない感染症は、地域によって異なり首都ニアメを中心とした地域ではコレラ、赤痢などの消化器系感染症と熱帯地域特有の感染症であるマラリアが主になります。また、発生数は多くありませんが、寄生虫疾患、肝炎、破傷風など多くの感染症や風土病が存在しています。北部の砂漠地帯では、感染症の発生についての情報はありません。様々な感染症が存在していれば、発生する数が少なくても、旅行中には日本と異なる気候のために体力の低下が引き金となって病気に感染しやすくなります。
このように日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。
(2)ニジェールの医療機関
ニジェールの医療制度は少し変わっており、首都ニアメでは、各地区ごとに無料の診療所があり、ここから必要に応じて国立病院に搬送する方法をとっています。しかし、これは絶対に必要な形ではなく、ニジェールに駐在する外国人や裕福な人は、最初から設備が整っている私立のクリニックを受診するケースが多いようです。
国立病院も比較的設備は整っていますが、混雑しているため日本人旅行者も私立のクリニックを利用されると良いでしょう。地方では安心して受診できる医療機関はないのが現状です。また、手術が必要な場合では、虫垂炎などの簡単な手術であれば問題ありませんが、重症例になるとニジェールでは対応できませんので、医療先進国であるヨーロッパや比較的医療レベルの高いケニアなどへ移送を行う必要がありますが、この場合には、航空会社担当の医師の了解が必要となります。
なお、日本と違い健康保険制度がなく、私立クリニックや個人開業医では若干診療費は高くなるようですが、公立病院ではおおむね安いようです。しかし、重症の場合には近隣の先進国へ移送されるケースがあり、この移送費は個人負担となりますので、海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。
薬の購入に際しては、原則として医薬分業になっているため、医薬品の購入は医師の処方箋が必要となりますが、マラリア予防薬やアスピリンなどは購入可能です。
日本語で診察を受けることができ、日本人が利用しやすい医療機関は確認できていません。旅行中に病気やケガをした時にはホテルでドクターを呼んでもらって下さい。
ニジェールには日本大使館がなく、コートジボワールの日本大使館が兼ねています。
| 在コートジボワール日本大使館 |
Ambassade du Japon,Immeuble
Alpha 2000, Tour A 18 eme etage, Avenue Chardy, Abidjan, Cote
d'Ivoire.
TEL (225)20212863, 20213043, 20221790 |
| 警 察 :TEL 17 |
消防 :TEL 18 |
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2 帰ってからの過ごし方
帰国して、最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。最近では、赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は強く、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。
また、潜伏期間といって感染してから一定の期間が経たないと発病しない病気(マラリアやウイルス性疾患あるいはアフリカ独特の風土病)が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、症状が出た時には速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には、滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニなどの虫に刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。
帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。
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