|
A. トーゴ感染症情報
1 感染症の流行状況
ト−ゴでは、次のような病気がみられます。
食べ物・水から感染する病気 |
虫が媒介する病気 |
その他の疾患 |
○腸チフス、パラチフス |
○マラリア |
○B型肝炎 |
○A型・E型肝炎 |
○黄熱 |
○流行性髄膜炎 |
○コレラ、赤痢 |
○フィラリア症 |
○狂犬病 |
○食中毒 |
○トリパノソーマ症 |
○エイズ |
○寄生虫疾患 |
○リーシュマニア症 |
○破傷風 |
○ポリオ |
|
○ラッサ熱 |
|
○感染症流行状況
現在、次のような感染症が発生・流行しています。
・黄熱:トーゴで黄熱の流行-更新3(2007年2月14日)
大西洋に面した海岸部は、熱帯性気候で、3〜7月の大雨季、7〜9月の小乾季、9〜11月の小雨季、11〜3月の大乾季の、4つの季節に分けられます。この内、3〜7月の大雨季が最も気温と湿度が高く、過ごしにくい季節となっています。
首都ロメでは、年間の平均気温26℃、平均降雨量は780ミリ、内陸部は気温が変わりませんが、雨量が1,500ミリと多くなります。
消化器系の感染症や肝炎などは雨季に多発する傾向がありますが、乾季でも若干発生があります。
トーゴは髄膜炎ベルトに位置します。WHOによると、2002年1月1日〜2002年3月24日に91名の死亡患者を含む559名の髄膜炎患者が報告されました。A群髄膜炎菌が分離されました。
| ◎2002年、全国の空港検疫所でトーゴから帰国した旅行者からは病原菌の検出はありません。また、感染症発生動向調査においてもトーゴで感染した報告はありません。(国立感染症研究所:感染症週報より) |
|
2 ト−ゴでの病気の予防方法
旅行中は疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちて、病気にかかりやすくなってしまいます。
そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。
(1)注意したい食べ物
| ◎乳
製 品: |
元来、衛生的な国ではないので、不衛生な店などでの飲食は避けましょう。乳製品には細菌が発育しやすい成分が多く含まれており、温度管理が悪いと病原菌が急激に増加してしまいます。このような乳製品を食べると、赤痢、腸チフス、食中毒菌などに感染することがあります。 |
| ◎生 水: |
首都ロメをはじめとする都市には一応、水道設備が整っていますが、完全浄化・消毒が出来ていませんので飲用は避けてください。ミネラルウォータ−やボイルドウォ−タ−を飲むことをお勧めします。 |
| ◎生
も の: |
とにかく『なま』のものは避けてください。魚介類は大西洋に面しているので豊富にありますが、冷蔵庫どころか野ざらしで売られていますので刺身などを食べると一発で病気になります。生の野菜や肉類にも寄生虫がいる危険があります。焼いて食べる分には問題ありません。 |
|
(2)注意したいこと
| ◎虫
に 注 意 : |
ト−ゴで最も危険な感染症はマラリアです。これは、夜に活動するハマダラカに吸血されることによって感染しますので、寝る時には蚊帳、蚊取り線香で予防しましょう。この他、吸血性昆虫であるツェツェバエやサシチョウバエもアフリカ睡眠病や皮膚リーシュマニアを媒介します。流行はわずかですが、死亡したり重症な後遺症を残すことがあります。くれぐれも虫には注意し、防虫スプレ−や蚊取り線香を忘れずに。 |
| ◎河川での水遊び: |
モノ川などの河川や湖沼の水が停滞している所には、住血吸虫が生息しているとの報告があります。この寄生虫の幼虫は淡水中に生息し、人が水にはいると皮膚から侵入する危険な寄生虫疾患です。また、ギニアウォ−ム(メジナ虫)と呼ばれる寄生虫は中間宿主であるミジンコを含んだ水の誤飲によって感染します。そのため河川などでの水遊びや井戸水などを飲まないようにしましょう。 |
|
3 予防接種
トーゴは黄熱の常在国に指定されています。1歳以上のすべての人に入国時の黄熱予防接種証明書の呈示が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般にA型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。
4 マラリア情報
(WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2003)
年間を通して全土に、熱帯熱マラリアが存在しています。マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。
マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。
予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名
メファキン (Mephaquin), ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。
B.
トーゴ医療情報
1 病気になった時
(1)処置
トーゴで発生する病気は、日本とは全く異なる感染症や風土病も見られます。現在、赤痢、腸チフス、食中毒などの消化器系の感染症、熱帯・亜熱帯地域特有のマラリア、アフリカに流行する風土病であるアフリカ睡眠病や皮膚リーシュマニアなどが発生しているとの報告があります。
このように日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。
(2)トーゴ国内の医療機関
首都ロメの医療機関は一応整備されており、技術的なレベルは心配することはないと思われます。しかし、地方の病院に関しては、医療設備や医療技術あるいは衛生面についての情報が不足しているため、安心して診療が受けられる病院については紹介できるのはわずかしかありません。通常、トーゴ在住の日本人はロメ市にある下記の医療機関まで診察を受けに行くケースが多いようです。
なお、医療費はおおむね安いようですが、私立の病院では風邪でも数千円程度請求され、入院費などは高額になることがあります。また、この国で対応できないような重症例では海外、多くはヨーロッパに移送することもありますので、海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。
医薬品に関しては、原則として医薬分業となっていますが、ほとんどの薬は薬局で自由に購入することができるようです。ただ、使用に際しては、使用説明書がフランス語で書かれているものが多いため、用法を間違わないよう注意してください。
日本語で診察を受けることができ、日本人が利用しやすい医療機関は確認できていません。旅行中に病気やケガをした時にはホテルでドクターを呼んでもらって下さい。
トーゴには日本大使館がなく、コートジボアールの日本大使館が兼ねています。
| 在コートジボアール日本大使館 |
Ambassade du Japon,Immeuble
Alpha 2000,Tour A 18 eme etage, Avenue Chardy,
Abidjan Coted'Ivoire.
TEL (225)20212863, 20213043, 20221790 |
|
| 警 察・消 防 |
TEL 不 明 |
| 救急車はロメ大学付属医療センタ−へ連絡 |
TEL 21-25-01 |
|
2 帰ってからの過ごし方
帰国して、最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。最近では、赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は強く、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。
また、潜伏期間といって感染してから一定の期間が経たないと発病しない病気(マラリアなどの寄生虫疾患や睡眠病などのアフリカ独特の風土病)が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、症状が出た時には速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には、滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニなどの虫に刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。
帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。 |