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FORTH 海外旅行者のための感染症情報
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国別感染症情報

ベ ナ ン

A. ベナン感染症情報

1 感染症の流行状況

 ベナンでは、次のような病気がみられます。

食べ物・水から感染する病気

虫が媒介する病気

その他の疾患

○腸チフス、パラチフス

○マラリア

○B型肝炎

○A型・E型肝炎

○黄熱

○流行性髄膜炎

○コレラ、赤痢

○フィラリア症

○狂犬病

○食中毒

○トリパノソーマ症

○エイズ

○寄生虫疾患

○リーシュマニア症

○破傷風

○ポリオ

 

○ラッサ熱

 首都ポルト・ノボやコトヌ−に代表される大西洋に面した南の沿岸部では熱帯雨林型の気候で高温多湿となっており、おおまかに4つの季節に分かれています。3〜7月までが多量の雨をもたらす大雨季、8〜9月が小乾季、10〜11月に小雨季、12〜2月までが大乾季となっています。11〜2月にかけてはハマタ−ン(砂漠からの砂塵を含んだ季節風)が発生します。北の内陸部では乾燥したサバンナ気候となり、12〜3月は乾季で暑く、7〜9月の雨季は過ごしやすいようです。

 また、昼夜の気温の変化が激しいのも特徴の一つです。感染症の流行は雨季に多発する傾向が強く、ハマタ−ンの季節には比較的発生は少ないようです。しかし、消化器系の感染症に関しては、それ程の差はなく、年間を通して発生があります。

 ベナンは髄膜炎ベルトに位置します。WHOによると、ベナンでは髄膜炎菌性髄膜炎流行により、2002年1月1日〜3月31日に50名の死亡患者を含む490名の患者がWHOに報告されました。また、2002年に8名の死亡患者を含む204名のコレラ患者がWHOに報告されました。

◎2002年、全国の空港検疫所でベナンから帰国した旅行者からは病原菌の検出はありません。また、感染症発生動向調査においてもベナンで感染した報告はありません。(国立感染症研究所:感染症週報より)

2 ベナンでの病気の予防方法

 一方、旅行に出かけると疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちて、病気にかかりやすくなります。下痢性の病気やA型肝炎などの感染症の予防には、食べ物や飲み水に注意し、体調を整えておくことが大切です。

 そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。

(1)注意したい食べ物

◎乳 製 品: 不衛生な屋台などでの飲食は避けた方が良いでしょう。乳製品には細菌が発育しやすい成分が多く含まれており、温度管理が悪いと病原菌が急激に増加してしまいます。このような乳製品を食べると赤痢や食中毒菌などに感染することがあります。清潔なレストランなら大丈夫でしょう。
◎生  水: コトヌ−では水道設備が整っていますので飲料水として使用することができますが、煮沸・消毒をすることをお勧めします。他の地域では安全性が未確認ですので、ミネラルウォ−タ−を飲むことをお勧めします。
◎生 も の: コトヌ−では、魚介類は大西洋に面していることもあり、新鮮なものが豊富にあり、衛生的な店では安心して食べることができます。しかし、地方では『なま』のものは避けてください。赤痢、食中毒あるいは寄生虫などに感染する危険があります。

(2)注意したいこと

◎虫に注意: ベナンには、昆虫によって媒介される危険な感染症があります。代表的なのはマラリアで、夜に活動するハマダラカに吸血されることによって感染します。この他、吸血性昆虫であるツェツェバエやサシチョウバエもアフリカ睡眠病や皮膚リーシュマニアを媒介します。この2つの風土病は死亡したり、重症な後遺症を残すことがあります。防虫スプレーやカヤなどで部屋を開放しないなどの防虫の注意をお忘れなく。
◎河川での水遊び: 全土の河川、特にサバンナ地帯の河川や湖沼には住血吸虫と呼ばれる危険な寄生虫が生息しているとの報告もありますので、河川などでの水遊びには注意してください。

3 予防接種

 黄熱の常在国に指定されています。1歳以上のすべての人に入国時の黄熱予防接種証明書の呈示が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般にA型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。 

4 マラリア情報           (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2003)

 年間を通して全土に、致死的な熱帯熱マラリアが存在しています。  マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。

  マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。

  予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名 メファキン (Mephaquin), ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。



B. ベナン医療情報

1 病気になった時

(1)処置

 ベナンは、アフリカ諸国の中でも比較的、衛生的な国だといわれていますが、発生する病気は日本とは全く異なる感染症や風土病も見られます。現在、コレラ、赤痢、アメ−バ赤痢、食中毒などの消化器系の感染症、熱帯・亜熱帯地域特有のマラリア、アフリカの風土病であるアフリカ睡眠病や皮膚リーシュマニア、ウイルス性出血熱などが発生しているとの報告があります。

 このように日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。

(2)ベナン国内の医療機関

 ベナンの医療機関は比較的整備されており、特に技術的なレベルを心配する必要ないと思われます。しかし、国立の総合病院では、医療費が安いため非常に混雑し、一般の旅行者が診察を受ける雰囲気ではありません。そのため、旅行者やベナンに駐在している外国人は私立のクリニックを利用するケ−スが多いようです。地方の病院については情報不足のため、詳細は不明です。

 なお、健康保険制度がないため私立の病院では風邪でも数千円から数万円程度請求され、入院費などは高額(30万〜50万CFAフラン) になることがありますし、この国で対応できないような重症例では海外、多くはヨ−ロッパに移送することもありますので、海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。

 医薬品に関しては、原則として医薬分業となっていますので、医師の処方箋が必要ですが、マラリアの予防薬などは自由に購入することができます。しかし、使用説明書がフランス語で書かれている場合がありますので、用法を間違わないよう注意してください。

日本語で診察を受けることができ、日本人が利用しやすい医療機関は確認できていません。旅行中に病気やケガをした時にはホテルでドクターを呼んでもらって下さい。

  ベナンには日本大使館がないので、コートジボアールの日本大使館が兼ねています。


在コートジボアール日本大使館 Ambassade du Japon,Immeuble Alpha 2000,Tour A 18 eme etage, Avenue Chardy,Abidjan, Cote d'Ivoire
TEL (225)20212863, 20213043, 20221790
救急車 ポリクリニック・ココティエやクリニック・ボニ−へ連絡

2 帰ってからの過ごし方

 帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。最近では、赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は強く、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。

 また、潜伏期間といって感染してから一定の期間が経たないと発病しない病気(マラリアなどの寄生虫疾患や睡眠病などのアフリカ独特の風土病)が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、症状が出た時には速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には、滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニなどの虫に刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。

帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。




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