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FORTH 海外旅行者のための感染症情報
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国別感染症情報

ス ー ダ ン

. スーダン感染症情報

1 感染症の流行状況

 ス−ダンでは、次のような病気がみられます。

食べ物・水から感染する病気

虫が媒介する病気

その他の疾患

○腸チフス、パラチフス

○マラリア

○B型肝炎

○A型・E型肝炎

○デング熱

○流行性髄膜炎

○細菌性赤痢

○黄熱

○狂犬病

○食中毒

○フィラリア症

○エイズ

○寄生虫疾患

○トリパノソーマ症

○破傷風

○ポリオ

○リーシュマニア症

 



○感染症流行状況

 現在、次のような感染症が発生・流行しています。
 
 ・コレラ:スーダンでコレラの流行-更新5(2006年5月19日)
 ・髄膜炎菌性疾患:スーダンで髄膜炎菌性疾患の流行(2006年11月29日)
 ・リフトバレー熱:スーダンでリフトバレー熱の流行-更新5(2008年1月23日)


 首都ハルツ−ムに代表される中央部では、高温乾燥の熱帯サバンナ型気候です。この気候は、11〜3月までは比較的涼しく、年間を通じて最も過ごしやすく、雨はほとんど降らない乾季となっています。4〜6月も乾季ですがわずかに雨が降り、気温は高くなります。7〜8月は雨季でスコールが見られ、9〜10月は再び乾季となります。北や南の内陸部ではより乾燥したサバンナ気候で、雨は少なく、昼夜の気温の変化が激しい気候です。

 感染症、特に消化器系の感染症は、雨季に若干多発する傾向がありますが、年間を通して発生しています。また、乾季には流行性髄膜炎の発生が高くなるとも言われており、注意が必要です。その他の感染症については季節的な変動は見られません。

 スーダンは髄膜炎ベルトに位置します。WHOによると2002年1月1日〜2月11日に、同国南部で49名の死亡患者を含む330名の髄膜炎患者が報告されました。A群髄膜炎菌が確認されました。

2002年、全国の空港検疫所でスーダンから帰国した旅行者からは病原菌の検出はあり ません。また、感染症発生動向調査においてもスーダンで感染した報告はありません。  (国立感染症研究所:感染症週報より)。

2 ス−ダンでの病気の予防方法

 旅行中はどうしても疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちて病気にかかりやすくなります。

 そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。

(1)注意したい食べ物

◎乳 製 品: もともと衛生的な国ではないので不衛生な店などの乳製品は避けた方が良いでしょう。乳製品には細菌が発育しやすい成分が多く含まれており、温度管理が悪いと病原菌が急激に増加してしまいます。
◎生  水: ハルツ−ムでは一応水道設備がありますが、石灰分が多いことと病原菌に汚染されやすいことから飲用には適していません。また、道端に水瓶があり誰でも飲めるようになっていますが、決して飲んではいけません。ミネラルウォ−タ−が一番ですが手に入りにくいようです。地方ではより悪いようなので、飲料水には充分に注意が必要です。
◎生 も の: ス−ダンは内陸国のため魚介類はほとんど輸入品であり、新鮮なものが手に入りにくく、新鮮な物もないので食べることはないでしょう。全般に『なま』のものは国全体の衛生状態が良くないので避けてください。赤痢、食中毒あるいは寄生虫などに感染する危険があります。

(2)注意したいこと

◎虫に注意: ス−ダンには、昆虫によって媒介される危険な感染症があります。代表的なのはマラリアで、夜に活動するハマダラカに吸血されることによって感染します。吸血性昆虫であるツェツェバエもアフリカ睡眠病を媒介します。この風土病は死亡することもあり、くれぐれも虫には注意してください。防虫スプレーや蚊帳などの準備もお忘れなく。
河川での水遊び 全土の河川、特にナイル川流域にはビルハルツ住血吸虫と呼ばれる危険な寄生虫が生息しています。この寄生虫は水の中に生息しており、人が足などを入れると幼虫が皮膚を食い破って侵入します。そのため、河川での水遊びには注意してください。

3 予防接種

 スーダンは黄熱の常在国に指定されています。旅行経路(出発国)によっては、入国時に黄熱の予防接種が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般にA型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。

4 マラリア情報         (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2003)

 年間を通して全土に熱帯熱マラリアが存在しています。ナセル湖南方のナイル川流域、国の中央及び南部では危険性が高く、国の北部では危険性は低く、季節的な変動がみられます。紅海沿岸ではごく稀です。マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。

 マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。

 予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名 メファキン (Mephaquin), ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。



. スーダン医療情報

1 病気になった時

(1)処置

 ス−ダンで注意しなければならない感染症は地域によって異なりますが、消化器系感染症と熱帯地域特有の感染症であるマラリアです。この他、発生数は少ないですが、寄生虫疾患、A型肝炎、破傷風など多くの感染症や風土病が存在しています。これだけ感染症が存在していれば、発生する数が少なくても旅行中には、日本と異なる気候のために体力の低下が引き金となって病気に感染しやすくなります。

 日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。

(2)ス−ダンの医療機関

 全般的に医療機関のレベルはあまり高くありませんが、首都ハルツ−ムには設備や技術的にレベルの高い医療機関もあります。国立病院や公立病院も整備されていますが、無料であるため混雑がひどく、言葉の問題もあって、一般の旅行者やス−ダンに滞在する外国人にはあまり利用されていないようです。

 地方では安心して受診できる医療機関の情報がなく、地方で、もし病気になった場合にはハルツ−ムまで戻って信頼のおける病院で診察を受けることをお勧めします。また、手術が必要な場合では、虫垂炎などの簡単な手術であれば問題ありませんが、複雑な手術や緊急を要する疾病あるいは重症例になるとス−ダンでは対応できません。そのため、医療先進国であるヨ−ロッパや比較的医療レベルの高いケニアなどへ移送を行う必要があります。

 なお、日本と違い健康保険制度がなく、私立クリニックや個人開業医では若干診療費は高くなるようですし、重症の場合にも近隣の先進国へ移送されるケ−スもありますので、海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。

 医薬品は、医薬分業になっているため、購入に際しては医師の処方箋が必要ですが、仮に処方箋があっても医薬品が慢性的に不足していますので必ず購入できるとは限りません。日本から使い慣れた薬を携帯するのが一番です。また、購入の際には製造年月日や開封状況を確認することや薬の効力が一般に強い(特に抗生物質)ことがありますので注意してください。

参 考:外務省 在外公館医務官情報(2001年5月)

カルトゥーム市

Doctor's Clinic
 (ドクターズクリニック):
住所:Africa Road, Amarat Street 37
TEL :471973/464419/475374
私立病院 内科・外科・産婦人科
全室個室・エアコン完備 24時間・救急対応
Ibn Khardoon Hospital
 (イブンハルドウーン病院):
住所:New Extension, Street 21
TEL :471748/471751
内科・外科・一般外科・整形外科
エアコン完備 個室有り
Sudan Heart Center
 (スーダンハートセンター):
住所:Africa Road
TEL :232138
循環器病(心臓病)専門病院
救急対応可 冠動脈造影も行われています


在ス−ダン日本大使館 Embassy of Japan, House No.67, Street 43, Khartoum One, Khartoum, Sudan
TEL (249-11)471601, 471602
警 察 TEL 999
消 防 TEL 74444(ハルツ−ム)
TEL 54444(オンドルマン)

2 帰ってからの過ごし方

 帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。最近では、赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は強く、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。

 また、潜伏期間といって感染してから一定の期間が経たないと発病しない病気(マラリアやウイルス性疾患あるいはアフリカ独特の風土病)が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、その時(症状が出た時)には速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には、滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニなどの虫に刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。

帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。



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