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国別感染症情報

エ チ オ ピ ア

. エチオピア感染症情報

1 感染症の流行状況

  エチオピアでは、次のような病気がみられます。

食べ物・水から感染する病気

虫が媒介する病気

その他の疾患

○腸チフス、パラチフス

○マラリア

○B型肝炎

○A型・E型肝炎

○黄熱

○流行性髄膜炎

○コレラ、赤痢

○フィラリア症

○狂犬病

○食中毒

○トリパノソーマ症

○エイズ

○寄生虫疾患

○リーシュマニア症

○破傷風

○ポリオ

○デング熱

 



○感染症流行状況

  現在、次のような感染症が発生・流行しています。

 ・ポリオ:エチオピア及びソマリアでポリオの発生(2006年9月12日)
 ・急性水様性下痢症症候群:エチオピアで急性水様性下痢症症候群の流行(2006年10月11日)



 エチオピアの気候は、赤道に近いため季節の変化がなく、6〜9月の大雨季、10〜5月の乾季に大別され、乾季の間の1〜2月に小雨季が見られますが、雨季といっても雨量は少なく、年間を通して乾燥しています。首都アディスアベバは、2300mの高地にあることから過ごしやすい気候となっていますので消化器系の感染症が発生する程度です。

 しかし、乾燥酷暑地帯のソマリア国境やダナキル低地、高温多湿地帯の南西スーダン国境、40℃にもなる灼熱地帯の紅海沿岸部では消化器系感染症や肝炎などの感染症は、季節的な変化もなく1年を通してかなり多く発生している状況です。その他、注意を要する感染症として狂犬病や破傷風、寄生虫疾患がありこれらも季節的な変化は見られません。

 WHOから2000年には、炭疽の流行、2001年、2000年には、エチオピアで髄膜炎の流行が報告されています。

 エチオピアは髄膜炎ベルトに位置します。WHOによると、流行性髄膜炎流行により2001年9月の流行開始以来、2002年4月3日までに166名の死亡患者を含む3,540名の髄膜炎患者が報告されました。最も流行が激しかったのはSouthern Nations, Nationalities, Peoples地方でした。

2002年、全国の空港検疫所でエチオピアから帰国した旅行者からは病原菌の検出はありません。また、感染症発生動向調査においてもエチオピアで感染した報告はありません。(国立感染症研究所:感染症週報より)

2 エチオピアでの病気の予防方法

 旅行に出かけるとどうしても疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちて簡単に病気になってしまいます。また、アディスアベバは高地にあるために高山病になりやすく、体調を崩す元になります。

 そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。

(1)注意したい食べ物

◎乳 製 品:

不衛生な屋台などでの飲食は避けた方が良いでしょう。アイスクリ−ムをはじめとする乳製品は細菌が発育しやすい成分が多く含まれており、温度管理が悪いと病原菌が急激に増加してしまいます。

◎生  水:

水道設備は一応整っていますが、老朽化しているために病原菌に汚染され、現地人は水道水を飲んでいますが、日本人にはお勧めできません。ミネラルウォ−タ−やボイルドウォ−タ−を飲むことをお勧めします。

◎生 も の:

首都アディスアベバは、紅海まで遠いため海産物は少なく、淡水産の魚を食べる程度ですが、良く加熱した物でないと赤痢、食中毒あるいは寄生虫に感染する恐れがあります。

◎生の牛肉:

エチオピアでは生の牛肉を食べる習慣がありますが、日本と違い食肉検査制度がないため様々な感染症に罹患する恐れがあります。特に条虫(サナダ虫)は生命にも関わることもある危険な寄生虫ですので、生で肉を食べるのは避けてください。

(2)注意したいこと

◎高 山 病: 首都アディスアベバは標高2,600mのエチオピア高原に位置しているため、最初に訪れる人のなかに高山病になる人がいます。高山病は頭痛、吐き気、思考力低下などの症状が現れ、無理をすると呼吸困難や運動失調を引き起こしますので、無理をしない、過激な運動は避けるなどして、全てゆっくりと旅行を楽しんでください。
河川での水遊び 実際に感染する人がいるとの報告はありませんが、河川や湖沼には住血吸虫が生息しているとの報告もありますので、河川などでの水遊びには注意してください。

3 予防接種

 エチオピアは黄熱の常在国に指定されています。旅行経路(経由国)によっては、入国時に黄熱の予防接種が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般にA型肝炎、破傷風、狂犬病、ポリオなどの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。

4 マラリア情報          (WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2003)

 標高2,000m以下の全土に年間を通して、熱帯熱マラリアが存在しています。首都アディスアベバにはマラリアの危険はありません。マラリアの中でも熱帯熱マラリアは、放置すると重症化したり死に至る熱病です。もし流行地滞在中や、流行地を離れた後4週間以内に38℃以上の熱が出たら、すみやかに医療機関でマラリアの相談をしてください。

  マラリアは蚊によって感染する熱病です。防虫剤等で蚊を防ぎましょう。マラリアに有効なワクチンはなく、予防薬を服用する方法があります。副作用に注意が必要ですが、感染リスクが高く適切な治療を受けることができない地域に滞在する場合には、流行地滞在の1週間前から流行地を離れてから4週間まで服用する方法があります。

  予防薬としては、メフロキン(Mefloquine) [商品名 メファキン (Mephaquin), ラリアム(Lariam)など、週1回服用]が有効です。日本でも認可されており、医療機関での処方となります。



. エチオピア医療情報

1 病気になった時

(1)処置

 エチオピアで注意しなければならない感染症は地域によって異なりますが、主として消化器系感染症と熱帯地域特有の感染症であるマラリアです。この他にも発生数は多くありませんが、寄生虫疾患、肝炎、破傷風など多くの感染症や風土病が存在しています。これだけ感染症が存在していれば、発生する数が少なくても旅行中には、日本と異なる気候のために体力の低下が引き金となって病気に感染しやすくなります。

 日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。

(2)エチオピアの医療機関

 医療機関は、首都アディスアベバであれば比較的整備されており、内科的な疾病であればそれ程不安なく治療を受けることができますが、地方では安心して受診できる医療機関は無いのが現状です。エチオピアには公立病院、私立クリニック、個人開業医がありますが、個人医師の大部分は公立病院との掛け持ちをしています。また、手術が必要な場合では、虫垂炎などの簡単な手術であれば問題ありませんが、複雑な手術や緊急を要する疾病あるいは重症例になるとエチオピアで対応できません。

 そのため、医療先進国であるヨ−ロッパや比較的医療レベルの高いケニアなどへ移送を行う必要があります。

 なお、日本と違い健康保険制度がなく、私立クリニックや個人開業医では若干診療費は高くなるようですが、公立病院ではおおむね安いようです。しかし、重症の場合には近隣の先進国へ移送されるケ−スもありますので、できれば海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。

 医薬分業になっているため、医薬品の購入は医師の処方箋が必要です。しかし、エチオピアでは医薬品のほとんどが輸入に頼っており、最近では外貨不足のため、処方箋があるからといって確実に購入できるとは限りません。また、購入の際には製造年月日や開封状況を確認することや薬の効力が一般に強い(特に抗生物質)ことがありますので注意してください。

 参 考:外務省 在外公館医務官情報(2001年5月)

首都アジス・アベバ
ハイアット病院: TEL :61-42-50
私立病院 各科専門医がおり、CTなど最新の検査室を設置している
セント・ガブリエル病院: TEL :61-36-22
各科専門医がいます
ブラック・ライオン・ホスピタル: TEL :51-12-11
アディス・アベバ大学付属病院
時間外・救急医療・予防接種外来有り
Bole Bethzatha Medical Center: TEL :51-44-70
Dr Ayana Kebede 内科医師
Holy Saviour Dental clinic: TEL :51-06-23
Dr.Emmanuel's Dental Clinic 歯科 清潔


在エチオピア日本大使館 Embassy of Japan, House No. 653, kebele 7, Woreda18,Addis Ababa, Ethiopia.
(P.O. BOX 5650)
TEL (251-1)51-10-88
警察:TEL 155080
救急:局番なし 93
赤十字:TEL 445169

2 帰ってからの過ごし方

 帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。最近では、赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は強く、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・。

 また、潜伏期間といって感染してから一定の期間が経たないと発病しない病気(マラリアやウィルス性疾患あるいはアフリカ独特の風土病)が数多くあります。検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあり、その時(症状が出た時)には速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には、滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニなどの虫に刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。

帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。



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