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A.
グレナダの感染症情報
1 感染症の流行状況
グレナダでは、次のような病気がみられます。
| 食べ物・水から感染する病気 |
虫が媒介する病気 |
その他の疾患 |
| ○腸チフス・パラチフス |
○デング熱 |
○狂犬病 |
| ○A型肝炎 |
○フィラリア症 |
○B型肝炎 |
| ○細菌性赤痢、アメーバ赤痢 |
○リーシュマニア症 |
○エイズ |
| ○食中毒 |
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○破傷風 |
| ○寄生虫疾患 |
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グレナダは、高温多湿の熱帯性気候で赤道に近いため季節の変化が少なく、1年を通して、平均気温29℃前後と高いようです。12〜6月までが乾季で雨は少なく、スコールが稀に見られる程度です。7〜11月は雨季で、山岳部は気温が低く、長袖が必要になる時があります。年間の降雨量は北東部で 5,000_以上、南東部でも 1,500_以上になります。特に8〜10月はハリケーンのシーズンにあたり、ハリケーンの進路にあたる北部カリブ海ほどではありませんが、相当な被害を受けることがあります。
このような気候のため、食中毒などの消化器系感染症の発生は1年を通して散発的にみられ、赤痢などの感染症も報告されていますが、その発生数はわずかです。その他、注意を要する感染症として蚊によって媒介されるデング熱や破傷風および狂犬病がありますが、これらも散発的で季節的な変化はほとんど見られません。また、熱帯地方特有の感染症であるマラリアは報告されていません。
| ◎2002年、全国の空港検疫所でグレナダから帰国した旅行者からは病原菌の検出はありません。また、感染症発生動向調査においてもグレナダで感染した報告はありません。(国立感染症研究所:感染症週報より) |
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2 グレナダでの病気の予防方法
旅行に出かけるとどうしても疲れや飲み過ぎ、食べ過ぎで知らない間に抵抗力が落ちてしまいます。赤道に近く、暑い国ですので、この傾向は強いようです。このような場合、体に病原体が入ると簡単に病気になってしまいます。しかし、消化器系の感染症だけではなく、A型肝炎、寄生虫疾患でも食べ物や水に注意し、体調を整えておくだけでも、かなり病気の予防ができます。
そこで病気を予防する上で注意したいことを紹介します。
(1)注意したい食べ物
| ◎乳 製 品: |
グレナダは不衛生ということはありませんが、温度管理が悪い飲食店ではアイスクリ−ムなどが病原菌に汚染されている場合が多いので、赤痢、腸チフス、食中毒菌などに感染してしまう恐れがあります。 |
| ◎生 水: |
一応水道設備があり飲むことも可能ですが、水が濁る時期があり、濾過や煮沸をしなければなりません。また、12〜6月の乾季では断水することがあります。安全を考えるならミネラルウォーターを飲むことをお勧めしますが、水道水が飲めるため一般的ではないようです。 |
| ◎生 も の: |
島国のわりには海産物に対する衛生概念が乏しく、氷を使って鮮度を保つようなことはあまりされていません。そのため、刺身や寿司などは食中毒菌などに感染する恐れがありますので避けてください。 |
| ◎屋 台 の 食 物: |
屋台など街頭で売られている氷菓子、自家製飲料水、ホットドックなどは品物や営業に関する法的規制がなく、売る側の衛生概念にも問題があるため、極力避けるべきです。 |
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(2)注意したいこと
| ◎蚊 に 注 意: |
デング熱は、日中に活動する蚊によって媒介されるウイルス性の感染症です。症状は発熱などが主で死亡することはまれですが、蚊を防ぐことだけが予防方法ですので、防虫スプレーや長袖などで蚊を防いでください。 |
| ◎狂 犬 病: |
野犬が多く、防犯用の犬も多く飼われており、加えて、狂犬病を媒介するマングースも多いことから、発生数は少ないものの狂犬病には十分注意しましょう。また、野犬などの動物にかまれたら、すぐに信頼できる病院で、狂犬病発病予防のためのワクチンを接種しましょう。 |
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3 予防接種
黄熱流行国から入国する際には、入国時に黄熱の予防接種が要求されます。また、地方への旅行や長期滞在の場合には、一般にA型肝炎、破傷風、狂犬病などの予防接種が勧められます。予防接種は、これまでの予防接種歴、滞在期間、旅行形態、出発までの期間でかわりますので、詳しいことはお近くの検疫所に問い合わせてください。
4 マラリア情報
(WHO INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH 2003)
特にマラリアの心配はありません。
B.
グレナダの医療情報
1 病気になった時
(1)処置
グレナダで流行する感染症や特に注意しなければならない感染症はほとんどなく、日本と同じような食中毒をはじめとする消化器系感染症が主なものとなります。熱帯地域特有の感染症であるマラリアの発生は報告されていませんが、蚊によって媒介されるデング熱やフィラリア(犬ではなく、人の病気)などの寄生虫疾患が稀に発生することがあるくらいです。しかし、日本とは異なる気候のために体力の低下が引き金となって病気に感染し易くなります。日本にない病気もあり、抗生剤の乱用などの素人療法で逆に治療が遅れ、取り返しがつかなくなる危険があります。一時的に日本より持参した市販薬を使用するのは差し支えありませんが、体調に異常がある方は速やかに現地の病院を受診してください。
(2)グレナダの医療機関
医療レベルは全般的に低いとされており、特に国立・公立病院では比較的軽度の内科的な疾患でも安心して診察を受けることができないとされています。むしろ、個人の開業医(クリニック)にはアメリカなどで学位を取得した人も多く、親切に対応してくれるため、内科的な疾患や簡単な外科であれば、比較的安心して診察を受けることができると思います。しかし、複雑な疾患や手術が必要な場合や、出産などは国内では全くといって良いほど信頼性がないため、速やかにアメリカへ移送する必要があります。なお、移送される場合には移送費は自己負担となりますので、医療水準の低い国に旅行される際には海外旅行傷害保険に加入されることをお勧めします。
なお、日本と違い健康保険制度がなく、私立クリニックや個人開業医では若干診療費は高くなるようです。
薬の購入は、医薬分業になっているため、原則として医師の処方箋が必要ですが、処方箋がなくても購入することができるようです。また、医薬品はほとんどが輸入品のため、現地では処方箋があっても望む薬が入手できることが少なく、一般的な薬や持病の薬などは日本から持参することをお勧めします。
日本語で診察を受けることができ、日本人が利用しやすい医療機関は確認できていません。旅行中に病気やケガをした時にはホテルでドクターを呼んでもらって下さい。
グレナダには日本大使館がありませんので、トリニダッド・トバゴの日本大使館が兼ねています。
| 在トリニダッド・トバゴ日本大使館 |
Embassy of Japan, 5 Hayes
Street, St. Clair,
Port of Spain, Trinidad and Tobago, W.I.
(P.O. Box 1039)
TEL (1-868)628-5991 |
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2 帰ってからの過ごし方
帰国して最初に受けるのは検疫です。滞在先で下痢、腹痛、発熱など体に異常があれば健康相談室で相談してください。最近では、赤痢やコレラでも軽い症状で済んでしまうことがありますが、感染力は強く、自分で大丈夫と思っていても家族や会社の人に感染することもありますので・・・・。
また、潜伏期間といって感染してから一定の期間が経たないと発病しない病気(マラリアやウイルス性疾患あるいは中南米独特の風土病)が数多くあります。
検疫時は何ともなかったのに数日してから症状が出ることがあります。症状が出た時には、速やかに医師の診察を受けましょう。診察を受ける際には、滞在した国と期間、蚊やノミ、ダニなどの虫に刺されていたらそのことや、食べたものについても説明されると診断の役に立ちます。
帰国時に体に異常があればお気軽に検疫所へ相談してください。
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