バルトネラ菌関連疾患(Bartonella Associated Infections)

バルトネラ菌関連疾患(Bartonella Associated Infections)とは

バルトネラ菌関連疾患はバルトネラ属の細菌がうつることによってかかる病気です。人から人へとうつる菌もあります。

どうやってうつる

バルトネラ菌関連疾患は、菌の種類により異なるうつりかたをします。感染した猫に引っ掻かれたり、その血を吸ったノミから刺されてうつる場合(猫ひっかき病)、菌を持っているサシチョウバエという虫に刺されてうつる場合(Oroya熱)、菌を持っているコロモジラミという虫に刺されてうつる場合(塹壕熱(ざんごうねつ))があります。

症状

発熱、筋肉痛、頭痛がおこります。菌が侵入した場所に、できものができたり、膿がたまったりすることがあります。重症になると死亡する場合もあります。

治療

バルトネラ菌の種類によっては抗生物質による治療が行われます。抗生物質が用いられない場合には、症状を軽くするための治療がおこなわれます。

予防

野良ネコなど、病気を持っている可能性のある猫には近づかないようにしましょう。また、猫を扱った後にはすぐに手を洗うようにしましょう。サシチョウバエの活動性が高い夕暮れと明け方の外出を控えましょう。コロモジラミに刺されないために、衛生状態の悪い人口密集地域に近づかないようにしましょう。

虫除け対策をしよう

危険のある地域

サシチョウバエによる感染は、アンデス山脈で見られます。その他のバルトネラ菌関連疾患は世界中で見られます。

さらに詳しい情報

アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book バルトネラ菌関連疾患(英文)