ビルハルツ住血吸虫症

流行地

寄生虫による感染症で中近東およびアフリカに分布しており、多くの患者発生がみられます。

感染経路

巻貝の体内で増殖したセルカリア(有尾幼虫)が淡水中で皮膚より侵入して感染が成立しますので、河川や湖沼での水泳、裸足での農作業などに感染の機会がみられます。
ヒトからヒトへの感染はありません。

潜伏期

3~10週です。

症状

経皮感染時の皮膚炎(セルカリア皮膚炎)や発熱、肝臓や脾臓の腫大をきたします。また、特徴的な症状として血尿や排尿時の痛みがみられ、長期放置することにより尿路系に障害を残すおそれもあります。

治療法

薬物による治療が有効となる場合もあります。

予防等

流行地ではみだりに屋外での水浴などしないなど、汚染された淡水系との遮断が必要です。