海外感染症情報
(NO.142) |
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平成18年10月23日 関西空港検疫所 |
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ケニアでのポリオの流行について |
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隣接するソマリアからの輸入されたポリオ野生株1型による患者1名がケニア北東部のソマリア人難民キャンプで発生した。その患者は3歳の女児で、ケニアで生まれ、ソマリアには旅行したことが無く、今年の9月17日に麻痺を発症した。2005年7月より216名のポリオ患者が発生しているソマリアに接する北東州のGarissa地区に患者は住んでいる。遺伝子検査によると、ソマリアのKismayoからのナイジェリア由来株であるが、これから先どのくらいケニアで流行するかは不明である。ケニアと国際ジョイントチームは詳しい臨床的、疫学的検査を行っている。緊急にT型ウイルスのみ対象としたのポリオ1型経口ワクチン(mOPV1)の一斉接種がケニア北東部の25万人の子供に対し、ソマリア、エチオピアの協力も得た上、11月3日行われる予定である。次回接種はたぶんナイロビを含んだ他の感染の危険の高い地域に拡大して12月に再び行われる予定である。 |
(平成18年10月19日 WHO情報) |