海外感染症情報 （ＮＯ．66）
平成18年4月14日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(102)
アゼルバイジャンでH5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルス感染患者を新たに過去にさかのぼって確認した。確認検査は英国のWHOの関連機関で行われた。患者は17歳の女性で3月11日に発症し、両側の重篤な肺炎を起こしたが完全に治癒し退院した。病気の初期の段階で、症状と予備試験でH5N1型高病原性鳥インフルエンザが疑われたため治療していた。すでに、WHOの関連機関でH5N1型高病原性鳥インフルエンザと診断されているこの患者の15歳のいとこはこの患者と同じ日に発症し、重症で入院していたが現在は完全に回復し退院している。
発生日 ｱｾﾞﾙﾊﾞｲｼﾞｬﾝ ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ 中国 ｴｼﾞﾌﾟﾄ ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ ｲﾗｸ ﾀｲ ﾄﾙｺ ﾍﾞﾄﾅﾑ 総数
患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡
2003年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 3 3
2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32
2005年 0 0 4 4 8 5 0 0 17 11 0 0 5 2 0 0 61 19 95 41
2006年 8 5 2 2 8 6 4 2 13 12 2 2 0 0 12 4 0 0 49 33
総計 8 5 6 6 16 11 4 2 30 23 2 2 22 14 12 4 93 42 193 109
患者数には死亡者数を含む。このＷＨＯの報告数は確定診断の症例による。
(平成18年4月11日 WHO情報)