海外感染症情報 (NO.12)
平成19年1月29日
関西空港検疫所
ウガンダでの髄膜炎菌性髄膜炎の流行状況について
ウガンダ保健省は、2007年の11日から同月21日の間に、南スーダンおよびコンゴ共和国との国境地域のArua/Maracha-TeregoKobokoYumbeの地区で死亡者16名を含む241名の髄膜炎菌性髄膜炎疑い患者(致死率:6.6%)を報告した。感染が広まっている地域は難民と土着民からなる人口が密集している僻地である。ラテックス凝集試験で、3患者の髄液から髄膜炎菌血清型A群が検出された。患者への対応が開始され、地域内での人的動員や教育も行われており、初期の発生や流行伝播を察知するためのサーベイランス強化も行われている。感染地の人々334,124名を対象にワクチン接種も計画されている。保健省は、注射器、油性クロラムフェニコール、運搬用具、迅速検査キットを添えて、髄膜炎菌の流行のためのワクチン供給の国際調整組織(ICG)400,950人分の二価の髄膜炎菌ワクチンを要求した。
(平成19年1月24日 WHO情報)