海外感染症情報 (NO.124)
平成19年11月19日
関西空港検疫所
アンゴラで発生した原因不明の疾患について

アンゴラの首都ルアンダの近郊Cacuaco市で、病因不明の疾患がアウトブレークしている。1115日までに全部で370例が発生し、患者はCacuacoの病院で治療中である。これ以外に未報告例もあるようである。
 その症状は、痛み刺激にしか反応しない強い眠気で、回復後も介助を要する歩行などの運動失調が残る。特に小児で顕著である。神経症状は小脳障害によるものであり、末梢神経障害の徴候はない。反射は正常である。原因として毒物が推測されているが、原因はまだ判明していない。

(平成19年11月16日 WHO情報)