海外感染症情報 (NO.125)
平成19年11月22日
関西空港検疫所
アンゴラで発生した原因不明の疾患について(2)

アンゴラの原因不明の疾患は調査の結果、数名の患者の血清から著明に高い臭素が検出されている。20071119日現在、390名以上の結果が判明しCacuaco市の市民病院で治療を受けている。感染者の約64%が15歳以下の小児である。
  ドイツミュンヘンで実施された毒物に関する試験では、6人中5人の患者血清から高濃度の臭素が検出されている。臭素中毒は、WHOやその関係機関が流行の原因として調査していた有力な仮説の一つであった。
   実験室結果は、臭素濃度の確認のためのヒト、環境および食品検体の検査に重要な根拠を提供している。1121日、WHOは、アンゴラ保健当局や現地の関係者を援助するため、さらなる技術的準備を整えている。このチームは流行の原因を確認し、疫学的研究、症例管理、社会動員および危機伝達、環境調査、実験室検査等の対策を支援する予定である。

(平成19年11月21日 WHO情報)