海外感染症情報 (NO.139)
平成19年12月25日
関西空港検疫所
スーダンでのリフトバレー熱の流行状況について(5)


 スーダンではリフトバレー熱患者の発生が続いている。20071219日現在、601名の患者(うち死者211名)が白ナイル州、センナール州、ガゼーラ州、ナイル川州から報告されている。さらに31名の患者(同7名)がハルツーム州で出ているが、これらは他の汚染地域から感染したものと考えられる。ガゼーラ州では最も多い患者数の発生報告が続いており、現在では406名(同148名)を数える。

 リフトバレー熱の流行ではヒトへの感染の大多数は感染した動物の血液・臓器を直接あるいは間接的に接触することにより起こる。
  自治体、宗教指導者を始めテレビ・ラジオ局など地元で利用可能な全てのメディアを使って、継続的で、集中的精力的な社会動員の努力が急務となっており、渦中にある自治体がヒトへの感染の危険性を軽減するためにとるべき手段を熟知していることを確かめる必要がある。

(平成19年12月20日 WHO情報)