海外感染症情報 (NO.16)
平成19年2月6日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(10)
ナイジェリア政府は、Lagos22歳の女性が高病原性鳥インフルエンザ感染疑いで死亡したことを発表した。患者は、2007116日に死亡した。似た症状を呈していたこの患者の母親も14日に亡くなっている。予備検査で、この22歳女性患者の検体はインフルエンザA/5陽性であった。さらに詳しく検査を行うために、患者の検体はWHOとのインフルエンザ委託研究共同研究所(WHO Collaborating Center for Reference and Research on Influenza) に送られていて、検査結果はまもなく判明する模様。尚、母親からの検体は採取されていない。接触者は監視下におかれているが、高病原性鳥インフルエンザの潜伏期間の2倍の長さが経過しても症状はない。死亡者1名を含む3名の疑い例とその他の接触者の検体は予備検査においては全て陰性であった。これらの検体も上記のWHOとの共同研究所に送って検査を進めている。WHOはナイジェリア政府と伴に状況を監視していく。
(平成19年1月31日 WHO情報)