海外感染症情報 (NO.17)
平成19年2月6日
関西空港検疫所
コンゴ民主共和国での髄膜炎菌性髄膜炎の流行状況について
コンゴ保健省は、11日から同月31日の間に、Orientale州のAdi保健区、ウガンダと国境を接する北東部で、死亡者6名を含む53名の髄膜炎菌性髄膜炎疑い患者(致死率:11.3%)を報告した。ラテックス凝集試験で、2患者の髄液から髄膜炎菌血清型A群が検出された。99,400名を対象としたワクチン接種が準備されており、最近コンゴとの国境付近で同じく髄膜炎菌性髄膜炎が流行しているウガンダでの接種に合わせ行われる予定である。髄膜炎菌の流行のためのワクチン供給の国際組織(ICG)は注射器、油性クロラムフェニコールと115,830人分の二価ワクチン(AC)の提供を了承している。WHOとスイスの国境無き医師団は伴に感染の封じ込めに尽くしている。患者の処置、教育、サーベイランス強化も引き続き行っている。
(平成19年1月24日 WHO情報)