海外感染症情報 (NO.77)
平成19年8月6日
関西空港検疫所
ウガンダのマールブルグ病の流行状況について

ウガンダ西部で29歳の男性(鉱夫)がマールブルグ病に罹患したことが30日確認された。この男性は74日に発症し7日に入院したが14日に死亡した。他に21歳の男性が同様の疾患に罹患しており死亡した男性はその男性を看病していた。ウガンダ保健省はマールブルグ病の流行状況を調査するためWHO等の支援のもと、その地域に専門チームを動員している。今回のマールブルグ病を受けて、現在大規模な接触者の追跡調査や監視が行われている。また、隔離、患者の早期発見、監視の強化、感染症のコントロール、安全な埋葬の実践といったことが強力な監視のもとで行われている。死亡した男性が従事していた鉱山では、6月半ばに別に1名のマールブルグ病患者と疑い患者2名が発生していたという。これらの患者は調査中で、今のところ新たな患者は発生していない。現在保健省はマールブルグ病に対し衛生上必要な対策を講じている。WHOは今のところ、ウガンダへの渡航、貿易に関して制限を発令していない。

 

(平成19年8月3日 WHO情報)