海外感染症情報 (NO.89)
平成19年9月3日
関西空港検疫所
コンゴ民主共和国における原因不明の疾患の流行について

きわめて致命率が高い原因不明の疾患が コンゴ民主共和国のKasai Occidental地区で流行している。現時点で正確な患者数、死者数および病原体は不明である。この疾患の特徴として、発熱、頭痛、下痢、腹部、疝痛、嘔吐といった症状が認められる。患者の半数以上が10歳未満の小児である。

 調査チームは現場に赴き、患者から検体を採取し検査を進めている。WHOは疫学調査、衛生上安全な水の供給や消毒作業を支援するための準備を進めている。保健省は衛生状態の改善、安全な水道水の供給の確保、安全な埋葬の実践、感染防御を強化するなどのこの疾患に対する予防策を立てている。    
(平成19年8月31日 WHO情報)