海外感染症情報
(NO.92) |
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平成19年9月12日 関西空港検疫所 |
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イラクにおけるコレラの流行状況について |
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8月23日から9月6日の間、下痢患者はスライマーニーヤで11地区中5地区で認められており、9名の死者を含む3,182名となっている。うち283名については便検査でコレラ菌が検出されている。またキルクークにおいても7月29日から9月2日にかけて1名の死者を含む3,728名の患者が出たと報告されている。初めてコレラ患者と確定したのは8月14日でキルクークの患者から検出されている。最近ではアルビールで6名の患者がコレラと判明している。イラク政府は今回の流行の対応に着手している。スライマーニーヤ、キルクーク、アルビールの各保健局は流行の拡大を抑えるべく公衆衛生上の対策をとっている。WHOはコレラの拡大を抑えるために何らかの渡航制限、コレラ汚染地域との交易制限の勧告はしていない。
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(平成19年9月10日 WHO情報) |