海外感染症情報 (NO.96)
平成19年9月15日
関西空港検疫所
コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の流行状況について(2)



 コンゴ民主共和国カサイオクシデンタル州の患者から採取された検体は、エボラ出血熱ウイルスが分離され検査により診断が確定されたが、WHOは目下、流行に対する管理と封じ込めにおいて保健省を援助するため、活動を強化している。
 WHOのコンゴ事務局のチームは2007年9月3日以来、流行地域に留まっており、WHOアフリカ地域事務局の人員が9月7日にこれに合流し、今週には更にWHO本部からの人員が合流した。WHOのチームは保健省の代表およびMSF〔国境無き医師団〕と共同で現存する機器の更新を図っている。
 また、患者への迅速診断の促進と、今回の流行に関連して見られた赤痢(ディセンテリー1型)など他の病原体とを鑑別するため、隔離病棟を併設した移動式検査室を設立する必要性は高い。

(平成19年9月13日 WHO情報)