海外感染症情報
(NO.97) |
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平成19年9月18日 関西空港検疫所 |
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イラクにおけるコレラの流行状況について(2) |
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2007年8月23日から9月10日の間、スライマーニーヤ県で発生した下痢患者数は6,142名(うち 9名死亡)にのぼり、便検査でコレラ菌が検出された患者数は392名であった。キルクーク県の保健局は、2007年7月29日から9月12日までの下痢患者数は6,749名(うち1名死亡)にのぼると発表した。8月14日に初めて患者が検査でコレラと確定されたと報告があった。今回のコレラの流行はアルビール県にまで拡大しており、アルビール県では11,641名(死者0)の患者が出てい る。検査でコレラ菌が検出されている患者数は33名であった。 今まではコレラが他の地域にまで拡大したという確実な情報がなかった。バグダッドのコレラ疑い患者の便を検査したところ陰性であったが、モースルで発生したコレラ疑い患者については只今検査中である。 WHOは、他の国連機関や赤十字国際委員会、国際NGOと共に、イラク保健省および流行地の保健当局に進行中の対策活動に関する援助を継続している。また、渡航制限勧告、コレラ汚染地域との貿易制限勧告は出していない。 |
(平成19年9月14日 WHO情報) |