海外感染症情報 (NO.16)
平成20年2月8日
関西空港検疫所
ブラジルでの黄熱の流行について
 2月1日までに、ブラジル保健省は、13名の死亡を含む48名の黄熱症例を報告した。このうち23例に関しては検査で確定診断がなされている。この確定診断例はゴイアス州、連邦区、マトグロッソ州からの報告である。確定診断例のうち21例は、黄熱ワクチン未接種である。
 1月18日にブラジル保健省は、緊急的ワクチン接種に必要な黄熱ワクチンの備蓄を進めるため、YF-ICG(黄熱制御目的とする、国際的なワクチン調製団体)に対し、400万本のワクチン追加借り入れを要請した。
 700万人の人々を対象としたこの対策は2月初旬には殆どの州で実行された。YF-ICGとUNICEF(国連児童基金)の供給部の尽力により、2月初旬には400万本のワクチンがブラジルに届いた。
(平成20年2月7日 WHO情報)