海外感染症情報 (NO.28)
平成20年2月29日
関西空港検疫所
パラグアイでの黄熱の流行について(2)

パラグアイ保健省は3名の死者含む16名の黄熱患者の確定例を報告した。16名のうち7名は過疎地を訪れていたサンペドロ地区の若者で森林型ウイルスに感染していた。他の9名はアスンシオン郊外のサンロレンゾ市でうち3名死亡した。これ以外で15名の疑い例については調査中である。
 一方、保健省は汚染地域での黄熱の拡大を食い止めるための対策を講じており、汚染地域に住んでいる、あるいは訪れている100万人以上に対しては予防接種が行われた。保健省はWHOから200万人分のワクチンの供給を受けた。パラグアイで30万人分の貯蔵分に加えてブラジルから85万人分、ペルーから14万4千人分のワクチンが送られた。 

(平成20年2月28日 WHO情報)