海外感染症情報 (NO.39)
平成20年4月11日
関西空港検疫所
ブラジルにおけるデング熱/デング出血熱について
 
 2008年3月28日現在、ブラジル保健省は国内で647例のデング出血熱を含む計120,570例のデング熱の発生があったことを報告した。このうち48例は死亡例であった。
2008年4月2日リオデジャネイロ州は、57,010例のデング熱の症例を報告した。このうち67の死亡例では診断が確定しており、他の58の死亡例は現在調査中である。リオデジャネイロでは、2002年のDEN-3の流行以降過去5年間にわたってDEN-3が、流布する主要な抗原型であった。しかし、現在新たにDEN-2の抗原型が流布している。このため、子供の重症のデング熱の症例が増加しており、今までの所、死亡例のおよそ50%が0ー13才の子供である。
(平成20年4月10日 WHO情報)