海外感染症情報
(NO.56) |
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平成20年6月19日 関西空港検疫所 |
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ナイジェリアと西、中央部アフリカにおける灰白髄炎(ポリオ)について |
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2008年6月18日―北部ナイジェリアは、最近T型野生型ポリオ(WPV1)の新たな流行に見まわれている。そしてそれは国境をこえて越えて広がりつつある。北部ナイジェリアにおけるこの流行は、2003〜2006年に起こったような、国際的な大流行の原因となる可能性がある。 このナイジェリアにおけるポリオの新たな大流行は、鍵となる国内北部のポリオのハイリスク地域において、20%を上回る子供たちが免疫を持たない(ワクチン接種を受けていない)ままであることが原因である。 2003年から2006年にかけての北部ナイジェリアにおける大流行は、国内および国家間のポリオの蔓延を導き、ついにはそれまでポリオの全く無かった20の国々に再感染をきたし、インドネシアやイエメンと同じだけ離れた場所での大流行を引き起こし、これら20の国々で1,475件の症例を出す結果にもなった。 |
(平成20年6月18日 WHO情報) |