海外感染症情報
(NO.65) |
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平成20年8月12日 関西空港検疫所 |
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コートジボワールにおける黄熱について |
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2008年8月8日?コートジボワール保健省は、首都アビジャンでの黄熱の発生を報告した。 2008年6月、WHOは黄熱の都市型流行の可能性についての調査のためにGOARN(Global Outbreak Alert andResponse Network)の専門家2人を派遣した。 調査の結果、GOARNは48歳女性(1997年に黄熱ワクチン接種)、20歳男性(黄熱ワクチン未接種)の2例を確認した。 (1) 一時的な小集団の発生であり、現在のところ、地理的な集中や持続性はない。(2) 2001年に大勢の予防接種キャンペーンを実施したが、現実にはワクチン接種率は、60%ぐらいか60%以下であるように思われる。(3) 黄熱を伝搬させる能力のあるベクター(蚊)はアビジャンに存在する。(4) 昆虫学的には今回調査した全ての場所で黄熱の伝搬が起こりやすい状態である。 これらの結果に基づき、保健省は8月にアビジャンにおいて約200万人を対象とする黄熱予防接種をWHO、GAVIの協力のもと実施する事を決定している。 |
(平成20年8月8日 WHO情報) |