海外感染症情報 (NO.76)
平成20年9月30日
関西空港検疫所
ギニア共和国における黄熱の流行について

ギニア保健省は8月20日と9月12日に2名の黄熱確定患者を報告した。1人目はンゼレコレ県のボウノウマ地区に住む24歳の男性で、7月26日に発症し、検査のため8月4日と5日に血液検体を採取された。もう1名は24歳の男性で、同じくンゼレコレ県の中心部の自治区に住んでおり8月中旬に発症した。2名とも黄熱の予防接種を受けていなかった。

黄熱流行調査団がンゼレコレ県の10地区、ロラ県の2地区を視察した結果、黄熱の診断基準では1名の死亡例を含む14名の疑い患者を確認した。また、黄熱の予防接種の普及率が低い(45%)と報告された地域はボウナマ地区、中心部の自治区とコートジボアールとの国境付近の難民キャンプで140,342名を対象に予防接種計画を実施することを決定した。

  

(平成20年9月29日 WHO情報)