海外感染症情報 (NO.84)
平成20年10月31日
関西空港検疫所
中央アフリカ共和国での黄熱の流行状況について

中央アフリカ共和国保健省(MoH)は、黄熱の確定1名症例を8月22日に報告している。

これは同国では、本年になり2例目となる。確定診断は、ダカールのパスツール研究所による。

同国の黄熱調査システムにより発見されたこの症例は、La LobayeBodaNgotto村の32才男性で、発熱と黄疸を呈していたが、生存中であり病状は尚も回復中であるとのことである。

流行調査チームが、Boda県で34名について調査し、そのうち4名は発熱ないし黄疸を呈していた。

流行状況調査の結果をふまえ、La Lobaye (MbaikiMongoumba BodaBogondaの4県) およびその周辺のLa Sangha (Bambio)において、183,992人に対する黄熱ワクチン接種が決定された。

(平成20年10月30日 WHO情報)