海外感染症情報 (NO.94)
平成21年1月5日
関西空港検疫所
ジンバブエのコレラの流行状況について
 20081225日現在、同国保健省から1,518名の死亡例を含む26,497名のコレラ患者が報告されている。患者は同国10の州すべてにおいて発生している。患者の大多数はハラレ、特に郊外南西部のブディリロで発生しており、南マタベレランド州ベイトブリッジ、マショナランド東部州ムジがこれに次ぐ。今回の流行は同国史上最大規模で未だに制圧されておらず、12月の第3週に5,000を超える新規患者が発生している。
 致死率は5.7%にのぼり、通常のコレラの流行時の1%をはるかに上回っている。
 今回の流行で患者は国境を接している南アフリカ(死亡例12名を含む1,279名:1226)やボツワナからも報告されている。  
(平成20年12月26日 WHO情報)