海外感染症情報 (NO.1)
平成21年1月12日
関西空港検疫所
コートジボワール共和国における
黄熱の流行状況について
 
  2009年11月6日にコートジボワール共和国保健省は、黄熱による10名の疑い症例と6名の死亡例が、ギニアとマリ境界近くの北西部にあるデンゲレ州で発症したと、世界保健機構(WHO)に報告した。
 1例目は、9月5日にMinignan県のKaniasso健康センターを受診した12歳の男児で、黄熱の予防接種歴がなかった。その後更に、2例がMadinani県から報告された。    
 コートジボワールのパスツール研究所で5名の疑い症例が黄熱陽性と判定され、このうち3名については、WHOアフリカ地域黄熱レファレンス研究所となっているダカール(セネガル)のパスツール研究所でPCR検査により確定診断された。
黄熱発生調査後、保健省はBanakoro、Kaniaso、Sanaferedougou、MinignanとSamantiguilaの各県で32,700名を対象に予防接種を実施し、12月には、154,941名を対象とした緊急大規模予防接種キャンペーンをMinignan県とMadinani県で実施した。
 コートジボワールは、黄熱撲滅のための大規模予防接種キャンペーンを2007年以降実施しているアフリカの黄熱蔓延国の一つである。  
(平成22年1月8日 WHO情報)