海外感染症情報 (NO.102)
平成22年10月21日
関西空港検疫所

南アフリカでのリフトバレー熱の流行状況について(4)

                                              
 南アフリカ国立感染症研究所は、リフトバレー熱の大流行を報告しました。2010827日時点で、26例の死亡例を含む232例のヒト感染確定例が報告されています。症例の多くはフリーステイト州と北ケープ州から報告されています。北西州、西ケープ州、東ケープ州からの報告もあります。流行は下火になってきてはいますが、11月から3月にかけての雨季において再び流行が見られる可能性があります。

  リフトバレー熱はウイルス性疾患で、感染動物との接触や蚊に刺されることで感染します。南アフリカでのヒト感染確定症例は、畜産農家・動物衛生従事者・食肉検査官など、動物との直接接触がある場合が多いようです。

旅行者への注意事項:リフトバレー熱は通常の旅行者が感染する危険性は低いですが、農場を訪問したり屋外で寝るような場合には感染の危険性が上がりますので注意して下さい。また、蚊にも刺されないように虫除け等を使用して下さい。症状としては、発熱・倦怠感・背部痛などが見られますが通常27日で軽快します。一部は重症化する場合もあります。治療は対症療法になります。


(平成22年10月18日 CDC情報)