海外感染症情報 (NO.104)
平成22年10月26日
関西空港検疫所
ハイチのコレラ流行情報について
 
 ハイチではここ数年間で初めてのコレラの大流行が起こっています。コレラは重度の下痢・脱水を引き起こし、致死的になり得る細菌感染症です。コレラは汚染された食物・飲料水の摂食により感染します。

症例の多くは首都ポルトープランスから約50マイル(およそ100㎞)北のアルティボニット県から報告されています。

今回のコレラ大流行は、水・衛生状態の悪さ、公衆衛生基盤の緊迫、1月の地震や最近起こった洪水による大多数の人口移動などといったハイチの現在の社会状況を物語っています。WHOは数々の国際機関と協力し支援を行っています。

渡航者への注意事項:ハイチへの不要な渡航は避けて下さい。仮に渡航された場合は渡航者がコレラに罹患する危険性は高くはありませんが、水や食べ物には十分気をつけて下さい。

(平成22年10月22日 CDC情報)