海外感染症情報 (NO.11)
平成22年2月26日
関西空港検疫所
メキシコにおけるロタウイルス腸炎の流行状況について
 
  ロタウイルスのサーベイランスの結果、ChiapasでRotavirus G9-e型のoutbreakが検出された。 第1波は1月22日に確認され、4歳以下の子供で起こり、6人が入院した。2月9日までに、336人のProbable case(47%が1-4歳)Probable caseの内、104例が検査診断され、120例が入院した。リスクアセスメントでは、この事例の発生は、地域、時期、人口(populatin)にとっては非典型的であるとのこと。   
 研究によるロタウイルス調査の結果、メキシコ保健省はChiapas州でのロタウイルスG9型の大流行をみつけた。
 最初の集団発生は、2010年1月22日に確認された。Huitxla市で4歳以下の子供たちの間で起こり、5歳以下の6名が入院した。  2010年2月9日までに、336名の疑い例(47%が1歳から4歳;18%が1歳未満、10%が5歳から14歳)が、Tapachula市, Tuzantan市, Huixtla市, Tuxtla Chico市, Villa Comitan,市 Suchiate市, Teopisca市、 Chenalo市で確認された。疑い例のうち104例は検査診断された。120例は入院した。いくつかの市ではロタウイルスG9型が40%-100%の率で検出された。ロタウイルスG9型はワクチンに含まれていないので注意が必要である。メキシコ連邦政府機関のDGAEやCOFEPRISやCeNSIAなどが共同でChiapas州保健局と調査や流行を抑える取り組みを行っている。
(平成22年2月15日 WHO情報)