海外感染症情報 (NO.16)
平成22年2月26日
関西空港検疫所

ブラジルでの黄熱の流行状況について

 
 黄熱病患者がブラジル南部、特にRio Grande do Sul(リオ・グランデ・ド・スル)州とSão Paolo(サン・パウロ)州で発生している。  
  2008年12月から2009年4月の間に、ブラジル南端のRio Grande do Sul(リオ・グランデ・ド・スル)州では20名の黄熱病感染の確定例を報告した。そのうち9名は死亡した。Rio Grande do Sul(リオ・グランデ・ド・スル)州でヒトの黄熱病感染例が報告されたのは、1966年以来初めてだった。この結果を受けてブラジル保健省は多くの地方自治体を黄熱病のリスクのある地域に付け加えた。そこには州都のPorto Alegre(ポルト・アレグレ)も含まれている。   
 2009年2月から4月の間に、ブラジル南部のSão Paolo(サン・パウロ)州で11名の死亡者を含む28名の黄熱病感染の確定例が報告された。これらの症例は黄熱病のリスク地域の外にある地方自治体で起こった。その結果、ブラジル保健省はSão Paolo(サン・パウロ)州にちなんで多くの地方自治体を黄熱病のリスク地域に加えた。
(平成22年2月26日 WHO情報)