海外感染症情報 (NO.25)
平成22年4月6日
関西空港検疫所
南アフリカでのリフトバレー熱の流行状況について

 327日までに、南アフリカ保健省は自由州、東ケープ州、北ケープ州において、死亡者2名を含む63名のリフトバレー熱感染者を報告しました。患者のほとんどは、リフトバレー熱ウイルスに感染した家畜との直接的な接触があったり、リフトバレー熱感染が確定した動物がいた農場に関係しており、農民、獣医、農場労働者でした。すべての症例が、南アフリカのヨハネスブルグの国立感染症研究所の検査でリフトバレー熱と確認されました。

リフトバレー熱ウイルスの感染は、自由州、東ケープ州、北ケープ州、西ケープ州、ムプマランガ(北東部の州)、北西州、ハウテング州(北部の州)の、羊、山羊、牛、農場の動物の間で現在も感染がおこっています。329日の時点で、おおよそ78の農場から、多くの家畜の死亡を含むリフトバレー熱の感染確定症例の報告がありました。

南アフリカでは、散発的な動物へのリフトバレー熱の感染は、ここ数年報告されていました。リフトバレー熱のヒトでの大流行は、1974年〜1976年の間に起こり、1万人〜2万人が感染したと推定されています。

(平成22年3月30日 WHO情報)