海外感染症情報 (NO.27) |
平成22年4月6日 関西空港検疫所 |
チャドでの髄膜炎菌性髄膜炎の流行状況について |
![]() 髄液検査で血清群Aが67検体で陽性、血清群W-135が14検体で陽性でした。これらの結果から、今回の流行は2つの菌が混在している地域と、血清群AまたはW-135のどちらかが有力な地域があることがわかりました(血清型A:ドバとベビジャ、血清型W-135:ゴウンディ、混在:ドノ・マンガ)。 流行性髄膜炎制御ワクチン備蓄国際協調グループは、大規模な予防接種キャンペーン用に、15万7千回分の3価ACWワクチンをドノ・マンガとゴウンディに、28万2千回分の2価のワクチンをドバとベビジャへ供給しました。これらのワクチンは、ワクチン予防接種世界同盟の協力により準備されました。予防接種キャンペーンはベビジャとドバでほぼ完了し、ドナ・マンガとゴウンディでは近日中に行う予定です。 WHO、ユニセフ、国境なき医師団、赤十字は、チャド保健省とともに、予防接種キャンペーンの実施、患者管理、近隣地区でのサーベイランスなどの緊急感染対策を行っています。 |
(平成22年4月1日 WHO情報) |