海外感染症情報 (NO.61)
平成22年7月5日
関西空港検疫所

コンゴ共和国における出血熱疑い症例の
発生について(2)


 201072日現在、コンゴ共和国サンガ地域での疑い症例のうち1例から採取された血液検体は各種出血熱ウイルス(エボラ・マールブルグ・クリミアコンゴ出血熱・アレナウイルス)陰性でした。追加の研究調査が行われています。検体検査は、ガボンのFranceville国際医学研究センター(Centre International de Recherches Médicales de Franceville:CIRMF)で行われました。他の3例の疑い重症例からの検体は得られていません。

この疑い症例から得られた陰性結果は、急性出血熱のアウトブレイクが発生していたということや、今もなお流行しているということを否定するものではありません。保健省やWHO、その他の協力機関は、ヒトと野生生物におけるサーベイランス活動の強化、および有症例調査・感染制御・社会的動員を含めた管理体制の実施を続けています。

疑い症例と直接接触があった40名以上の人々は、最終接触(619日)から21日間の観察が続けられます。

(平成22年7月2日 WHO情報)