海外感染症情報 (No.62) |
平成22年7月5日 関西空港検疫所 |
パンデミック・インフルエンザ(H1N1型)の 流行状況について(16) |
6月27日現在、214以上の国と地域から18,239例以上の死亡例を含む新型インフルエンザの確定症例が報告されています。 新型および季節性インフルエンザの活動性は世界的に低い状態で推移しています。新型インフルエンザの流行が現在も活発な地域は南アジア・東南アジア・カリブ海地域・アフリカ西部です。季節性B型インフルエンザの流行は、東アジア・アフリカ中部および中米の一部地域で持続していますが、活動性は低いままです。 アメリカ大陸熱帯地域では、新型および季節性インフルエンザの活動性は低いままですが、ニカラグアではとくに季節性A型(H3N2)インフルエンザの急激な増加を認めています。 アジアにおいて、現時点で新型インフルエンザが最も流行している地域は、インド南部・バングラデシュ・シンガポール・マレーシアです。とくにインドでは6月中旬以降、新型インフルエンザの確定症例が増加してきています。 サハラ以南アフリカでは、新型および季節性インフルエンザの流行がいくつかの国で認められています。ガーナでは、4月上旬にピークを迎えた後も数週間新型インフルエンザの流行が続いています。季節性B型インフルエンザは、アフリカ中部および南部で流行が続いていますが、カメルーンで最も顕著です。 |
(平成22年7月2日 WHO情報) |