海外感染症情報 (NO.7)
平成22年2月25日
関西空港検疫所
コロンビアにおけるデング熱の流行状況について
 
  国際保健規則 健康危機管理室は、WHOに、コロンビアでデング熱症例数がかなり増えており、国内でデング熱に対する警告を宣言するレベルにまで達したことを通知した。現在、デング熱4型すべてが国内でまん延している。   
 2009年の第52週の時点で、合計49069名のデング熱症例が国の疫学サーベイランスシステムに届出された。そのうち87%(42374名)は軽症だったが、一方で13%(6695名)は重症であった。全デング熱症例のうち、50.4%(21392名)は検査による確定例で、49.6%(20981名)は疑い例である。 
 2009年デング熱の症例数は2008年と比べて19%増加し、39847症例が公式な症例数である。2010年1月1日から2月4日までの間に、合計7730例のデング熱症例(うち6868症例(89%)がデング熱で862症例(11%)が重症デング熱)が報告された。7730症例の67%、重症例862症例の68%が未だに疑い症例である。計26名の死亡例はデング熱と関連があるとされた。そのうちの7例は検査確定例であり、一方19例は疑い例である。最も死亡者数が多いのはValle県(地区)である。   
 最も病気にかかった年齢層は、15歳未満(全症例の44%)と若い成人である。患者の61%は発症から3日以内に治療を受けた。
(平成22年2月9日 WHO情報)