海外感染症情報 (NO.72) |
平成22年7月26日 関西空港検疫所 |
タジキスタンでのポリオ(急性灰白髄炎)の |
大流行の影響を受けて、タジキスタンでは4回の経口ポリオワクチン全国予防接種日(NIDs)が実施されました。接種普及率は高いことが独立調査機関により確認されています。最近では6月15日〜19日に行われ(6月13日に開始したドゥシャンベと周辺6地域を除く)、全国の接種率は99.3%です。また、97%を下回った地域はなく、0〜6歳および7〜15歳児における接種率も97%を上回っています。 現在のところ6月12日に発症したのが最後の症例であり、WHOに報告されている新規の急性弛緩性麻痺症例数(ポリオも原因のひとつ)は急激に減少しています。しかしながら、最近の急性弛緩性麻痺症例では十分なウイルス学的検査データが得られておらず、WHOによる他国への感染拡大のリスク評価では ‘ハイリスク’に据え置かれています。 ポリオ発生国に出入りする海外渡航者は、ポリオに対する十分な免疫を維持しておく必要があります。 |
(平成22年7月23日 WHO情報) |