海外感染症情報 (No.85) |
平成22年8月23日 関西空港検疫所 |
インフルエンザの流行状況について(2) |
ニュージーランドとインドの状況は先週から大きく変化はありません。インフルエンザH1N1(2009)ウイルスの感染は、インドとニュージーランドの一部の地域で依然として局地的に流行しています。ニュージーランドでは、2010年8月の第1週に、インフルエンザ様疾患(ILI)での受診率が急激に増加しました。インフルエンザH1N1(2009)ウイルスの感染は、昨冬のパンデミック時にさほど流行しなかった地域で流行が見られるようですが、全国的にはILIでの受診率、H1N1ウイルス感染による重症例、死亡例いずれも昨冬のパンデミック時を下回る状態が続いています。インドでは、H1N1(2009)のコミュニティレベルでの感染は現在も活発で、いくつかの州では中程度ですが、特にマハーラシュトラ州と西部と南部のいくつかの州(グジャラート州、アンドラプラデシ州、カルナタカ州、タミールナドゥ州)で活発です。その他の州では流行は安定もしくは衰えてきたようです。季節性のB型インフルエンザウイルスも最近インドで流行していますが、H1N1(2009)ウイルスよりも低いレベルです。 |
(平成22年8月20日 WHO情報) |