海外感染症情報 (NO.20) | |
平成23年3月15日 |
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関西空港検疫所 |
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シエラレオネでの黄熱発生について |
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2011年3月11日−2月8日、シエラレオネ保健省は、南部州ボンテ地区のJahun村で2例の黄熱が確認されたことをWHOに報告しました。 初発例は40才の女性で、1月17日に発症、2月1日にアビジャンのパスツール研究所におけるELISA検査でIgM抗体陽性、さらに2月8日、ダカールのパスツール研究所で黄熱であると確定診断されました。 2月11日から14日にかけて発生状況調査が行われ、2例目が確認されました。18才の男性で、アビジャンのパスツール研究所のELISA検査でIgM抗体陽性でした。 この2例には、黄熱予防接種歴がありませんでした。 対策として、シエラレオネ保健省は妊婦を除外した生後9ヵ月以上のボンテ地区の住民144,479人を対象に、3月5日から予防接種キャンペーンを開始しました。 シエラレオネでは、2009年に黄熱予防接種キャンペーンが国内の13地区中11地区で実施されましたが、ボンテ地区とボンバリ地区は含まれていませんでした。 |
(平成23年3月11日 WHO(Outbreak)情報) |