海外感染症情報
(NO.54) |
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平成23年7月26日 関西空港検疫所 |
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コンゴ民主共和国及びコンゴ共和国におけるコレラ流行状況 |
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2011年7月22日現在、コンゴ川流域ではコレラの流行が報告されており、コンゴ民主共和国(DRC)およびコンゴ共和国で患者が発生しています。 DRCでは、2011年3月にコレラの流行が報告されており、とくにバンドゥンドゥ州、赤道州、首都キンシャサ、オリエンタル州では、ここ3〜4週間で流行が勢いを増しているとのことです。 2011年7月20日時点で、計3,896人の感染患者が報告されており、うち死亡者は265人です(死亡率7%)。 コンゴ共和国では、首都ブラザヴィル、キュヴェト地方、リクアラ地方、プラトー地方から、2011年6月14日から7月20日までの間に、6人の死亡者を含む計181人の疑い患者が報告されています(死亡率3%)。 コンゴ川に沿ってさらなる流行拡大が危惧されており、とくにDRCの首都キンシャサでは、多くの人々が不衛生な水を使用しているため、新たに流行が拡大している地区があるとのことです。 両国においては、流行地域の監視体制の強化、治療施設の設立等が行われており、世界保健機関(WHO)も専門家を派遣し支援を行っていくようです。 |
(平成23年7月22日 WHO情報) |
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