海外感染症情報
(NO.6) |
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平成23年1月20日 関西空港検疫所 |
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ウガンダでの黄熱発生について |
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ウガンダ保健省は2010年12月23日に3例の黄熱確定診断症例を発表しました。2010年11月の大流行で特別な調査が行われているスーダン南部国境近くの3地域(Abim、Agago、Kitgum)からの報告でした。 計5例が米国疾病管理予防センター(CDC)によって確定診断されています(3例:RT-PCR法、1例:ELISA法、1例:病理組織学)。ウガンダ北部12地域から、計226例が臨床的に黄熱と矛盾しない所見を呈している(うち死亡53例)と報告されています。 WHOや国境なき医師団、米国その他の協力の下、同国保健省は実地調査を行い、5地域(Abim、Agago、Kitgum、Lamwo、Pader)でワクチンキャンペーンを行うことを決定しました。リスク評価や監視・ワクチンキャンペーンの強化を含めた管理体制の実施計画を支援するため、WHOは2010年12月31日に追加で3人の専門家を派遣しました。 2011年1月4日に100万人分のワクチン供給要請がInternational Coordinating Group on Yellow Fever Vaccine Provision(YF-ICG:黄熱ワクチン供給のための国際調整団体)に提出され、1月11日にGAVI基金(ワクチン予防接種世界同盟)の緊急備蓄分から同国に輸送されました。905,000以上を対象としたワクチンキャンペーンは1月22日に始まる予定です。 |
(平成23年1月19日 WHO情報) |
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