海外感染症情報 (NO.90)
平成23年11月25日
関西空港検疫所

米国におけるインフルエンザ様疾患の発生について

 
 
23日付の米国疾病対策センター(CDC)の疫学週報(MMWR)等によりますと、20日同センターは、同国アイオワ州から豚由来の新しい型のインフルエンザA/H3N2の再集合株への感染例3症例11ヶ月、2歳、3歳)を確認したとのことです。3症例は発熱と呼吸器症状を呈しましたが、入院することなくすでに回復しているとのことです。本年、ヒトにおける豚由来のインフルエンザA/H3N2の再集合株への感染は、今回のアイオワ州での3症例を含め10症例あり、感染したウイルスには、インフルエンザA/H1N1(2009)ウイルスの遺伝子が含まれているとのことです。今回の3症例は全て豚との接触はなく、互いとの接触歴があったとのことで、限局したヒト-ヒト感染が示唆されています。アイオワ州と周辺の州では、インフルエンザ様症例のサーベイランスや呼吸器検体の検査を含めてサーベイランスの強化が行われているとのことです。


(平成23年11月24日 WHO情報)