海外感染症情報 （ＮＯ．１０１）
関西空港検疫所ウガンダにおけるエボラ出血熱の発生（８）
11月17日現在、ウガンダ保健省は世界保健機関（WHO）に対しウガンダ中部、ウガンダの首都カンパラ（Kampala）から約70キロ離れたルウェロ（Luweero）県にてエボラ出血熱のアウトブレイクを報告しています。患者4人、うち3人の死亡を報告しています。患者2人から検体が採取され、エンテベのウガンダウイルス研究所でPCR検査と血清学的検査が実施され、エボラウイルス（スーダン株）と確定されました。同国保健省、WHOと国境なき医師団は、アウトブレイクの調査のために、現地に調査団を派遣しています。保健担当者は、積極的な患者発見と、確定患者や疑い患者との濃厚接触者の追跡調査を行っています。カンパラのムラゴ病院にある隔離施設が再度立ち上げられました。またアウトブレイクの中心地にある第4ニンブワ保健センターに、別な隔離施設が開設されました。ルウェロ県ボンボの軍病院も同センターに隔離施設が適切に設置されるまでの仮の隔離施設として活用されています。7人の濃厚接触者がすでに症状を呈し、隔離施設に収容されています。
WHOと同盟国、米国疾病予防センター（CDC）、ウガンダ赤十字等が対応について援助しているところです。
なお、WHOはウガンダに対する渡航制限や交易制限の適用を推奨していません。（２０１２年１１月１７日 ＷＨＯ報告）
