海外感染症情報 （ＮＯ．１０４）
関西空港検疫所ウガンダにおけるマールブルグ病の発生（４） 2012年11月23日現在、ウガンダのキバレ、イバンダ、ムバララ、カンパラの4地区から9人の死亡例を含む合計20人（可能性例または確定例）の患者が報告されています。最近に確定診断された患者は10月31日に入院しています。同国保健省は4地区に対し、引き続き積極的な監視と調査を行っています。マールブルグ病患者との濃厚接触者は21日間の経過観察が行われます。
世界保健機関（WHO）は米国疾患管理予防センター（CDC）、ウガンダ赤十字社（URCS）、アフリカ実地疫学ネットワーク（AFENET）、国境なき医師団（MSF）を含む協力者と共にアウトブレイクの調査や対策面で国家当局を支援しています。地球規模感染症に対する警戒と対応ネットワーク（GOARN）を通じてフィールドチームの強化のために専門家も配置されました。医療従事者に対して疾病予防と制圧、そして現地での情報管理に関するトレーニングが行われています。
WHOは今回のアウトブレイクに関連して、ウガンダへのいかなる渡航や交易の制限を推奨していません。
（２０１２年１１月２３日ＷＨＯ報告）
