海外感染症情報 （ＮＯ．１０６）
関西空港検疫所ウガンダにおけるエボラ出血熱の発生（９）
11月23日、ウガンダ保健省は10人（6人は確定例、4人は可能性例）のエボラ出血熱患者を報告しました。うちカンパラとルウェロで5人の死亡者が発生しています。
最近に確定診断された患者は11月17日に入院しています。エボラ出血熱の濃厚接触者は特定され、21日間経過観察されます。フィールドチームに警戒例として報告された全ての症例が現在調査中です。世界保健機関（WHO）と米国疾患管理予防センター（CDC）、国境なき医師団（MSF）、ウガンダ赤十字社（URCS）、アフリカ実地疫学ネットワーク（AFENET）、ウガンダ計画を含む協力者たちと共に調査や流行に応じて、担当当局を支援しています。WHOは世界感染症警戒・対応ネットワーク（GOARN）を通じてフィールド疫学、健康増進、物流管理、感染予防・制御の分野の専門家を現地に派遣しています。なお、WHOは今回のアウトブレイクに関連して、ウガンダへのいかなる渡航や交易も制限することを推奨していません。
（２０１２年１１月２３日 ＷＨＯ報告）
